マイホームは2,000万円で建てられるのか?
新築のマイホームを2,000万円で建てられるのか? この疑問に答えるために、2,000万円の予算内で実現可能な住宅の特徴、そして予算を抑えるためのポイントを説明します。
お金のノウハウ
2023/12/27
目次
マイホームは2,000万円で建てられるのか?
新築のマイホームを2,000万円で建てることは可能でしょうか? この重要な疑問にお答えするために、2,000万円の予算内で可能な住宅の種類、およびその予算内で賢く家を建てる工夫や方法について掘り下げていきます。予算設定に悩む皆さまの参考になれば幸いです。
マイホームの2,000万円にはどこまで含まれる?
まず、2,000万円でのマイホーム建築にはどのような費用が含まれるのかを解説します。これには主に「住宅工事費」と「諸経費」の2つがあります。
住宅工事費について
住宅工事費は、工事費とも呼ばれ、建築工事や土木工事などに要する費用の総称です。これは「本体工事費」と「付帯工事費」に大別されます。
本体工事費 | その名前のとおり、工事に直接的に必要な費用のことです。構造材や金物の費用、大工や職人の人件費が含まれます。 |
付帯工事費 | 実際に建築する建物には関係はしませんが、工事に際して必要となる工事費のことです。足場や仮設電源などの費用や設計費用、確認申請費用、駐車場代や道路使用許可、地盤調査など多岐にわたります。 |
諸経費とは
工務店・ハウスメーカーに直接関係しない費用です。住宅ローンの手数料や火災保険料、登記費用、引っ越し費用、仮住まい家賃、不動産取得税などになります。
2,000万円でマイホームを建てる場合、上記の「住宅工事費」と「諸経費」が総額2,000万円以内に収まることが必要です。なお、これらの費用の多くにはさらに消費税がかかります。今回の場合は土地を購入する費用、土地を購入した際に発生する取得費は含みません。
▼より詳しい予算の話についてはこちらをご覧ください。
マイホームは2,000万円で可能? 注文住宅の相場とは
住宅金融支援機構の2022年度フラット35利用者調査によると、エリア別の注文住宅相場は以下のとおりです。今回は全国平均と首都圏平均、そしてイデアホームの施工エリアである埼玉県の建設費も掲載します。
【建物のみ】
地域 | 建設費 | 延べ床面積 |
---|---|---|
全国 | 3,715万円 | 122.8㎡(約37.16坪) |
首都圏 | 4,015万円 | 123.4㎡(約37.30坪) |
埼玉 | 3,849万円 | 123.9㎡(約37.46坪) |
(参考:住宅金融支援機構 https://www.jhf.go.jp/about/research/loan_flat35.html )
これを見てしまうと、2,000万円ではマイホームは難しい? と思われるかもしれません。そんなことはありません。次に2,000万円で建てられるマイホームの特徴や2,000万円で建てるためのポイントについて説明します。
▼より詳しい注文住宅の相場についてはこちらのページをご覧ください。
マイホーム2,000万円の特徴と予算に収めるためのポイント
注文住宅は、予算に合わせて間取りや設備を調整する自由があります。特に、ご家族の希望に応じたコスト面の工夫が、注文住宅の大きな魅力です。住宅メーカーによっては、予算1,000万円台からの家づくりも可能です。地域による差はありますが、2,000万円の予算でどのような家が建てられるのかをご紹介します。
2,000万円で建てる家の基本的な特徴
シンプルな形状の小さな家
複雑な外観は建材のコストを増加させます。屋根には寄棟、切妻、片流れ、方形など12種類の形状があります。複雑な形状は建築の手間や材料ロスを増やし、結果として価格を上昇させます。もちろん、個人の好みも重要ですが、コストを考慮する必要があります。
標準的な設備と仕様の家
設備は標準的なものとなります。ただし、優先順位を設定することで、重要な部分に予算を割り振ることは可能です。
予算2,000万円でマイホームを建てるポイント
予算2,000万円でコストを抑えながらマイホームを建てるための効果的な方法を4つご紹介します。
平屋建てを選ぶ
平屋は建築資材が比較的少なく済むため、コスト削減に有効です。足場が不要な場合も多く、経済的な利点があります。ただし、平屋建てと総二階建てが同じ面積の場合は、総二階建ての方が安価になる可能性があります。建てる工務店・ハウスメーカーにもよりますので、ご相談ください。
予算の優先順位を定める
限られた予算でも、構造や性能は妥協できない要素です。地震などの災害時に大きなダメージを受けることなく、安全を確保することが最優先されます。設備面では、必要に応じて床暖房やシステムキッチンなどの優先順位を決め、予算を節約します。
水回りを集中させる
効率的な間取りのためには、水回りを集中させることが重要です。配管設備の複雑化を避け、コストを削減できます。また、日常生活での動線を考慮し、効率的な配置にすることで、生活の時短にも繋がります。
部屋数を抑え、開放的な間取りにする
部屋数を減らすことで、壁や建具のコストを削減できます。壁が少ない間取りは、開放感をもたらし、採光や風通しも改善されます。これは家族のコミュニケーションの向上にも寄与します。
▼夢のマイホームは3,000万円の予算でも建てられる? こちらの記事もご覧ください。
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