40坪の注文住宅相場、知っていますか?
注文住宅を建てる際、平均的な延べ床面積は35~40坪といわれています。では40坪の注文住宅の相場はどれくらいなのか。今回は40坪の注文住宅の相場について説明します。
お金のノウハウ
2023/10/27
目次
40坪の注文住宅の広さと相場を説明します
全国の住宅の平均延べ床面積として、40坪が一般的とされています。40坪の家は、4人家族が余裕を持って生活することができる広さとされており、自由度の高い間取りも実現可能です。一方で、家の面積が大きくなるとそれだけ建築コストも高くなります。今回は、40坪の注文住宅を建てる際の相場について詳しく説明します。
40坪の注文住宅の広さとは?
40坪の注文住宅は自分好みの間取りや自由度の高い設計が可能な広さ
40坪とは具体的にどれくらいの広さだと思いますか? 40坪を平米に換算すると、約132平米です。畳で考えると、およそ80畳分の広さとなります。一般的に、40坪の家では3LDK〜4LDKが標準的な間取りとされています。なお、2022年度の住宅金融支援機構「フラット35利用調査」によれば、全国の住宅の平均延べ床面積は約37坪(約122.8平米)です。平均延べ床面積と比較をすると、40坪は全国平均よりもやや広いことが伺えます。40坪の広さがあれば、現在のライフスタイルやこれからのライフプランに合わせて、十分に自分好みの間取りや自由度の高い設計が可能です。
40坪の注文住宅は3~4人程度の家族が快適に暮らせる広さ
国土交通省は「住生活基本計画」として、住宅の面積の目安を設けています。この中で、健康で文化的な生活ができる最低限の面積を「最低居住面積水準」とし、豊かなライフスタイルを取り入れた住生活を送るための面積を「誘導居住面積水準」としています。そして、この「誘導居住面積水準」は、都市部の生活を考えた“都市型”と、郊外や地方を想定した“一般型”の二つに区分されています。
40坪(約132平米)の住居面積は、国土交通省の「住生活基本計画における居住面積水準」を参考にすると、多様なライフスタイルを考慮した場合、都市居住型の世帯では4~6人程度、一般型の世帯では3~4人程度の家族が快適に暮らせる広さといえます。特に、3~5歳のお子様が1人いる家庭を考慮すると、都市居住型では約105平米、一般型では約137.5平米が目安とされています。これを踏まえると、40坪は、子どもが小さいうちは、余裕を持って生活できる広さです。
40坪の注文住宅を建てるために必要な土地の広さ(面積)とは?
実際に40坪の家を建てる際、土地の面積だけでなく、建ぺい率や容積率といった建築基準法に基づく制約を考慮する必要があります。建ぺい率とは、土地を真上から見たときの建物が占める割合を指し、容積率は延べ床面積の割合です。二階建ての建物であれば、各階の床面積の合計が敷地に対する割合という意味になります。都市計画法で指定される用途地域により、建ぺい率と容積率が定められており、この範囲内で建物を建設することが求められます。
例えば、40坪の土地で、建ぺい率50%、容積率100%の条件で家を建てる場合、家の面積は20坪となり、2階建てだと延べ床面積は40坪となります。従って、家の実際の広さを考えるとき、土地の面積だけでなく、建築制約も含めて考慮する必要があります。一般的には、平屋の場合40坪以上の土地、2階建ての場合は20坪以上の土地が必要ですが、これは目安であり、建ぺい率や容積率は地域ごとに異なるため、マイホーム建築前に必ず法令や制限を確認し、40坪の建物が建てられる土地を選びましょう。
▼建ぺい率や容積率について詳しくは以下の記事をご覧ください。
40坪の注文住宅の費用相場とは
2022年度の住宅金融支援機構「フラット35利用調査」のデータから注文住宅の相場について説明します。
(参考:2022年度 フラット35利用者調査 )
エリア別の注文住宅相場は?
住宅金融支援機構の2022年度フラット35利用者調査によると、エリア別の注文住宅相場は以下のとおりです。今回は全国平均と首都圏平均、そしてイデアホームの施工エリアである埼玉県の建設費から算出します。
【建物のみ】
地域 | 建設費 | 延べ床面積 |
---|---|---|
全国 | 3,715万円 | 122.8㎡(約37.16坪) |
首都圏 | 4,015万円 | 123.4㎡(約37.30坪) |
埼玉 | 3,849万円 | 123.9㎡(約37.46坪) |
40坪の注文住宅を建てる場合の相場は?
住宅価格と延べ床面積の平均をもとに計算した場合、各地域の建物だけの坪単価は以下のようになります。
地域 | 坪単価 |
---|---|
全国 | 約99.98万円 |
首都圏 | 約107.64万円 |
埼玉 | 約102.75万円 |
このデータを使用して、40坪の注文住宅の建物本体の費用相場を計算します。
地域 | 40坪の建物本体の費用相場 |
---|---|
全国 | 3,999万円 |
首都圏 | 4,305万円 |
埼玉 | 4,110万円 |
この数字はあくまでも平均値から算出した相場です。建築するエリアや工務店、ハウスメーカーによって、坪単価の相場は異なります。これを依頼先を選ぶときの目安として参考にしてください。紹介した金額は建物本体のみの価格です。土地の代金やさまざまな諸費用も考慮に入れて、資金計画を立てることが大切です。
40坪の注文住宅、坪単価は工務店・メーカーによって違う?
注文住宅の価格は、どこに設計・施工を依頼するかによっても変わってきます。依頼先として多いのは以下の3つです。
大手ハウスメーカー【40坪の注文住宅相場:3600万円〜】
大手ハウスメーカーの坪単価は、90万円~が目安で、坪単価100万円超も珍しくありません。地域の工務店と比較して坪単価に25万円ほどの差がありますが、住宅展示場やテレビCMなどで築き上げられたブランド力を持っています。大手メーカーの提供する安心感は魅力の一つです。ただ、「高いから良い家が建つ」とは必ずしもいえません。ハウスメーカーで40坪の注文住宅を建てる場合の相場は先程の計算した金額とさほど変わりないでしょう。
ローコスト住宅メーカー【40坪の注文住宅相場:2400万円〜】
低価格帯をアピールするハウスメーカーは、坪単価30万円程度と表示していますが、最終的な費用を坪単価に換算すると工務店と大差ないことが多いです。価格を下げるため、内装や間取りの自由度は限られ、全体的にシンプルな構造となっています。保証制度が最低限で、大手メーカーや充実した保証制度を持つ工務店と比べると見劣りします。ローコスト住宅メーカーの場合、坪単価を低く見せかけるためのオプション料金が発生することや、詳細の不明確な見積りが提出されることがあるので、十分な注意が必要です。契約する前に、実際の工事中の物件を見学することをおすすめします。
工務店【40坪の注文住宅相場:2600万円〜】
工務店での40坪注文住宅の相場は、2,600万円〜を目安としてください。坪単価は、おおよそ65万円~となります。大手ハウスメーカーと比べて低めで、予算を抑えたい方や土地のコストを考慮して建築費を節約したい方に適しています。大手メーカーに比べ、設計の自由度が高いのも魅力です。ただし、保証内容や技術力に差があるため、選ぶ工務店を慎重に見極める必要があります。
▼坪単価についてはこちらの記事をご覧ください。
40坪の注文住宅を建てる際にかかる費用相場は?
40坪の注文住宅を建てる際の費用相場は、全体の平均価格を考慮すると、2,600万円~4,000万円程度となります。ただ、「坪単価」という言葉は一概にはいえず、算出の基準や条件によって変動することがあります。工事面積として、実際の延べ床面積には含まれない部分までを床面積としてカウントしている場合も考えられます。坪単価は一見わかりやすい目安に思えますが、実際には内容をしっかりと確認しないと、実際の金額に大きな差が出てきます。坪単価だけに惑わされず、トータルのコストを考慮して家づくりを進めることが大切です。
40坪の注文住宅を建てる際には、イデアホームへご相談ください
今回、40坪の注文住宅の広さや建築の相場価格について説明しました。40坪の家では、十分に自分好みの間取りや自由度の高い設計が可能です。しかし、間取り、デザイン、性能によって費用は大きく変動します。40坪の注文住宅を建てる場合には、見積りや提案を総合的に評価し、工務店やハウスメーカーを選ぶことが重要です。
東京・あきる野の工務店、イデアホームでは、家という大きな購入を検討するお客様に対して、曖昧な「○○一式」「坪単価○○万円!」という説明は避けます。「標準仕様に入っています」という不明瞭な見積りは提供しません。お客様が必要とするものだけを明確に含んだ詳細な見積書を提供します。許容応力度計算(柱や梁が荷重や地震に耐えられるかを詳細に計算する)を行い、地震に強い家づくりを実現します。また、積算システムを用いて、どの部材をどこに使用するのか、それにどれくらいの費用がかかるのかを正確にお伝えします。家づくりの予算に関するご相談は、ぜひイデアホームまでお問い合わせください。
スタイル付き無料資料請求は
こちらから
イデアホームは地震に強いだけでなく、デザインにも自信を持っています。イデアホームの耐震性に興味のある方はもちろんのこと、デザインやスタイルについて気になる方も、まずは無料資料請求をどうぞ
詳しく見る