注文住宅の坪単価の平均はどれくらい? 比較と基礎知識
フラット35のデータにもとづき、坪単価の平均値を徹底分析! 注文住宅の計画を成功させるために必要な坪単価の知識を、今こそ習得しましょう。エリアごとの坪単価の平均と、工務店とハウスメーカーの坪単価の平均はどのように違うのかを解説します。
お金のノウハウ
2024/01/16
目次
坪単価の平均とは – 基本的な理解について
家を建てる際には、坪単価は避けて通れない重要な指標となります。多くの人が注文住宅を検討するとき、坪単価の意味や計算方法の理解に戸惑うことがあります。特に、初めて家を建てる際は、坪単価が適正かどうか判断するのが難しいものです。このコラムでは、坪単価の平均についての基本情報をわかりやすく解説しています。工務店やハウスメーカーの選択、そして家の構造が坪単価に与える影響についても説明します。この記事を通じて、坪単価の深い理解を得て、それを予算作成や工務店・ハウスメーカー選びの際の参考にしていただければと思います。
坪単価とは何か?
坪単価の平均を説明する前に、まず坪単価について解説します。坪単価とは、建物本体の価格を1坪(約3.3平方メートル)当たりに換算した金額のことです。これは注文住宅における建築費用を坪単位で表したものです。
坪単価を算出する上で重要なのは、延べ床面積です。これは、建築物の全フロアの床面積を合計したもので、一般的には玄関ポーチやバルコニーなども含まれることがあります。ただし、施工面積の算定基準は企業によって異なるため、注意が必要です。
具体的な計算方法は以下のとおりです。
例えば、建物本体価格が4,000万円で延べ床面積が80坪の場合、坪単価は50万円となります。
▼坪単価の計算方法について詳しくはこちらのページをご覧ください。
坪単価の平均に関する最新情報の分析
今回、フラット35の利用者情報(2022年)をもとに、全国、首都圏、そしてイデアホームが施工を行う埼玉県を具体例として挙げ、坪単価の平均値に関する分析を行いました。これらの数字はフラット35を利用している人たちのデータに限られているため、市場全体の傾向を示す一つの参考値と考えてください。実際の取引価格はこの範囲を上回ったり下回ったりすることもありますので、ご注意ください。なお、金額はすべて税抜きです。
引用元:住宅金融支援機構 https://www.jhf.go.jp/about/research/loan_flat35.html
本体工事費は、注文住宅建設時の総費用の約50~80%になることが一般的です。割合は解体工事、上下水道引込み、囲いなどの工事の有無など建築地の条件により大きく異なります。そのため今回は建設費の平均から75%を本体工事費として計算しています。
注文住宅(建物のみの場合)の坪単価の平均は74.9万円
2022年のデータに基づくと、全国の注文住宅の平均坪単価は74.9万円でした。首都圏ではこの平均が80.5万円、埼玉県では76.9万円でした。地域ごとの坪単価の違いは、土地の価値、建設コスト、地域の経済力など様々な要因によって生じます。
建設費平均(税抜) | 本体工事費(税抜) | 住宅面積 | 坪単価(税抜) | |
---|---|---|---|---|
全国 | 3,715万円 | 2,786万円 | 122.8㎡(37.2坪) | 坪74.9万 |
首都圏 | 4,015万円 | 3,012万円 | 123.4㎡(37.4坪) | 坪80.5万 |
埼玉県 | 3,849万円 | 2,887万円 | 123.9㎡(37.5坪) | 坪76.9万 |
※注文住宅とは、建物の建設費用にフラット35の融資を使用しているものを対象としています。ただし、土地取得費にフラット35の融資は利用していない場合も含まれます。
土地付注文住宅(建物と土地を同時に購入する場合)の坪単価の平均は70.9万円
2022年のデータをもとにすると、全国平均で土地付注文住宅の坪単価は70.9万円でした。首都圏ではこの平均が71.7万円、埼玉県では72.1万円となっています。
土地購入費(税抜) | 建設費平均(税抜) | 本体工事費(税抜) | 住宅面積 | 坪単価(税抜) | |
---|---|---|---|---|---|
全国 | 1,499万円 | 3,195万円 | 2,396万円 | 111.5㎡(33.8坪) | 坪70.9万 |
首都圏 | 2,288万円 | 3,118万円 | 2,338万円 | 107.7㎡(32.6坪) | 坪71.7万 |
埼玉県 | 1,658万円 | 3,273万円 | 2,454万円 | 112.4㎡(34.1坪) | 坪72.1万 |
※土地付注文住宅は、建物の建設費および土地取得費の両方をフラット35で借り入れているものを対象としています。
この情報は2022年の統計に基づいていますが、2024年には資材価格の大幅な高騰により、価格が10%から15%上昇すると予測されています。
▼2021年の集計結果についてはこちらをご覧ください。
坪単価の平均、工務店・ハウスメーカー別の違い
坪単価の平均を算出しましたが、ハウスメーカーや工務店によって計算の方法が異なる点に注意が必要です。ここからは、大手ハウスメーカー、工務店、ローコスト住宅メーカーの3種類に分けて坪単価の平均を紹介します。
大手ハウスメーカー【坪単価90万円~】
大手ハウスメーカーの坪単価は90万円からが目安です。100万円を超えることも珍しくありません。地域工務店との坪単価には約25万円の差がありますが、大手ハウスメーカーには充実した保証制度やブランド力があります。「高いから良い家が建つ」とは一概には言えませんが、大手ならではの安心感があります。
工務店【坪単価65万円~】
工務店の坪単価は65万円からが目安です。大手ハウスメーカーよりも低い傾向があり、予算を抑えて家を建てたい方や、土地にお金がかかるため建築費を節約したい方に適しています。工務店では大手ハウスメーカーよりも自由度の高い設計が可能です。ただし、保証内容や技術力にばらつきがあるため、工務店の選択には注意が必要です。
ローコスト住宅メーカー【坪単価60万円程度】
低価格帯のハウスメーカーは、広告では坪単価30万円程度と表示されることがありますが、最終的な費用を坪単価で計算すると工務店と大差ないことがあります。価格を極限まで下げるため、内装や間取りの自由度は低く、全体的にシンプルな作りになります。坪単価を低く見せるために、多くのオプションが存在し、内容が不明確な一式見積りを提示されることもあるため、契約前の確認は必要です。
▼ハウスメーカーの坪単価はなぜ高い?詳しくはこちらの記事もご覧ください。
坪単価の平均について説明しました
今回は、フラット35の利用者集計(2022年)のデータをもとに、注文住宅の坪単価の平均について説明しました。算出した坪単価の平均はあくまで目安であり、工務店やハウスメーカー、家の種類や構造によって坪単価は変動します。坪単価は大枠の目安であり、実際の建築費用や予算を考える際には、土地代を除いた予算と諸費用や付帯工事費を含む総コストを考えることが大事です。予算について、どのように計画を立てればよいのか不安な方は、工務店・ハウスメーカーに相談することをおすすめします。プロの視点から、坪単価だけでなく、土地代や建築費用、必要な諸費用を総合的に見積り、理想とするマイホームを実現可能な予算内で具体化するお手伝いをします。最適な住宅計画を立てるためには、実際の費用だけでなく、ライフスタイルや将来の計画も考慮に入れることが重要です。
東京・あきる野のイデアホームでは、お客様が理解しやすいように明確な見積りを提供しています。「○○一式」「坪単価○○万円!」といった不明確な説明はせず、必要なものをすべて含めた詳細な見積書を作成します。また、耐震等級3以上に地震に強い家づくりを行っています。家づくりの予算に関するご相談は、ぜひイデアホームへお問い合わせください。
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