注文住宅の土地探しはステップを踏みつつしらみつぶしに!
苦労しがちな注文住宅の土地探し。その流れについて、わかりやすく解説していきます。こんな探し方もあるの!?という情報もお届けします。
家づくりのノウハウ
2024/03/03
目次
注文住宅の土地探しについて
注文住宅の夢を実現するには、理想の家を建てるための理想的な土地を見つけることが大事です。工務店やハウスメーカーの選定と同じくらい、土地探しもきわめて重要な役割を果たします。今回は、注文住宅の土地探しにおける基本的な流れと、土地探しの方法や購入のステップについて解説します。家づくりを始める前に、注文住宅の土地探しの流れを知りましょう。
▼土地探しの注意点についてはこちらの記事もご覧ください。
注文住宅の土地探しの準備について
注文住宅を建てる第一歩は、適切な土地を見つけることから始まります。立地や価格、環境、法的制約など、さまざまな要素を考慮しながら理想の土地を探していきましょう。土地探しを開始する前にまずは準備を行いましょう。注文住宅の土地探しの準備について説明します。
住みたいエリアを決める
まずは住みたいエリアの候補を家族の希望を出し合って決めましょう。エリアが決まらないと土地を探すことはできません。家族それぞれの意見を出す際に重要なポイントは暮らしになにを求めるかです。たとえば、田舎暮らしをしたい、通勤や通学が便利にしたいなど、人によって求めるものは違います。将来のライフイベントを考えて、家族それぞれの理想をすべて出し切ったら、そこから譲れないポイント・妥協できる部分など、求めるポイントの優先順位を決めましょう。優先順位付けで大切なのは、家族誰か一人の意見を尊重しすぎないことです。全員が快適に暮らせる家にするためには、家族それぞれの意見を平等に反映できるよう優先順位を決めることが大切です。
土地購入の予算を決める
土地探しを実際に行う前に土地の購入予算を決めましょう。希望するエリアの平均的な土地価格を調査し、現実的な予算設定を行うのも大事です。エリアによっては、土地価格が大きく異なるため、早い段階で情報を集めることが重要です。予算計画には大きく分けて建築費と土地の購入費があるため、総額の予算の何割を土地の購入費に割くかをあらかじめ計画しましょう。高価な土地を購入すると建築にかけられる予算が制限される場合があるため、全体のバランスを考えることが大切です。
工務店・ハウスメーカーを探す、相談する
住みたい家の理想がある場合は、並行して施工会社も探し、相談しておくと土地探しに役立つでしょう。また、希望のエリアに根付いた工務店では、エリアに特化した土地探しのコツや有益な情報を教えてくれる可能性もあります。そのため、土地を見つけてからその土地に合う住宅を設計しようと計画している場合でも、工務店・ハウスメーカーを同時進行で探すことをおすすめします。
土地を探す
立地や価格、環境、法的制約など、さまざまな要素を考慮しながら理想の土地探しを開始します。注文住宅の土地探しの方法については次で詳しく説明します。
注文住宅の土地探しはどのようにする?
土地探しの準備について説明しました。では注文住宅の土地を探すには、なにをすればいいのか? 土地を探す方法を説明します。
工務店・ハウスメーカーに相談する
ハウスメーカー・工務店は、家の建築だけでなく、土地探しの支援もしています。希望する住宅に合った土地探しを引き受けてくれるため、土地と建物のトータルで予算設定が可能になります。地元に精通した工務店を選ぶと、地域に適した土地情報を得やすくなります。
一戸建ての注文住宅を検討している場合、土地探しを最初のステップとして始めることが一般的です。しかし、それと並行して施工を行う住宅会社も探しておくことが大切です。土地探しと住宅会社選びは、連携して考えると良いでしょう。もし、土地は不動産業者から、家は工務店やハウスメーカーからと別々に探している場合、土地探しも一度工務店やハウスメーカーに相談をおすすめします。そうすることで、「このエリアに、希望する広さの家を建てたい」という願いを、土地と家の双方について相談できます。
工務店・ハウスメーカーは土地、家、そして諸費用を含めた総額の見積もりを提供してくれるため、総費用のバランスが把握しやすくなります。土地と家の予算に関する明確なイメージが持てるようになり、予算オーバーのリスクを事前に防げます。
不動産会社に行く
地域の不動産会社は、多様な土地情報を持っています。地元の不動産会社に相談することで、市場に出回っていない非公開物件など、貴重な情報を得ることが可能です。地主との良好な関係を持つ地元の不動産会社からは、柔軟な交渉が期待できる場合もあります。
インターネットで検索する
インターネット上の不動産情報サイトは、広範囲の土地情報を手軽に検索できる利点があります。条件を細かく設定して検索することで、希望に合った土地を見つけることが可能です。ただし、最新の情報であるかを確認し、実際に現地を訪れることも重要です。
実際に足を運んで探す
実際に住みたい地域を歩いてみることで、写真や情報だけではわからない地域の雰囲気や実情を知ることが可能です。場合によっては、インターネットには掲載されていない土地を見つけることもあります。ドライブや散歩をして周辺環境を見るのも良いでしょう。
銀行に相談する
銀行は、土地情報の他に、住宅ローンに関する相談もできます。担保物件の売り出し情報を持っていることもあり、資金計画と土地探しを同時に進めることが可能です。
注文住宅の土地探しから土地購入までの流れを知ろう
理想とする注文住宅の土地が見つかったら次は購入です。注文住宅の土地を購入するプロセスは、「買付証明書の提出」「土地売買契約」「引き渡し」という3つの主要なステップに分けられます。今回は、注文住宅の土地探しと購入のステップを簡潔に解説します。
- 買付証明書の提出
- 土地の売買契約締結
- 土地の引き渡し・所有権移転登記
買付証明書の提出
希望する土地が見つかったら、買付証明書を提出して意思表示をします。これは土地を購入する意志があることを売主に伝える公式な手続きです。ひとつの物件に複数の買付証明が届いた場合は、その中から1人の買主が選ばれることとなりますが、早いもの順というわけではありません。売主にとって、一番条件のよい買主が選ばれます。住宅ローンの事前審査に通過していなかったために、ほかの購入希望者が優先されることがあります。事前審査は買付証明を提出する直前、または提出と同時に申し込むことが可能です。買付証明書の提出直前に住宅ローンの事前審査を申し込むことをおすすめします。
土地の売買契約締結
ローンの事前審査を通過し買主に選ばれた場合、売主との間で土地の売買契約を締結します。契約には、購入条件、支払い条件、引き渡し日などが記載されます。売買契約を締結したのち、住宅ローンの本審査を金融機関に申請します。この審査には、購入する土地の詳細や購入者の収入証明などが必要になります。
土地の引き渡し・所有権移転登記
住宅ローンの本審査に通過したら、金融機関と金銭消費貸借契約を締結します。金銭消費貸借契約を締結をもってローンの借入れが正式に決定します。最後に、売主から土地の引き渡しを受け、所有権移転の登記を行います。所有権移転の登記をもって正式に土地の所有者となります。
土地探しにかかる期間は、3か月から1年程度です。この流れを踏むことで、注文住宅を建てるための土地を確保し、その後の家づくりに進めます。土地探しから住宅ローンの申請、契約締結まで、一つ一つのステップを丁寧に進めることが重要です。
▼家づくりの流れについてはこちらの記事もご覧ください。
注文住宅の土地探しに疲れたら
家を建てる過程で、「理想の土地」を見つけるのは簡単ではありません。多くの人が土地探しに疲れ、ときにはある程度諦めてしまうこともあるでしょう。家を建てることは一生に一度の大きなプロジェクトです。そのため、すべてのステップが慎重になるのは一般的です。理想の土地がなかなか見つからないと感じるかもしれませんが、その過程自体が土地の価値を見極める力を育てます。焦ることなく、どの土地が適しているのか、現在検討している土地の条件が本当に適切なのかを、リラックスして再検討することが大切です。ローン減税の期限やローンが組める年齢制限に焦る方もいるかもしれません。もう一度立ち止まり、「本当に家を建てる必要があるのか」「注文住宅が最適なのか、それとも建売、中古、あるいは賃貸がより良い選択か」について、時間をかけてじっくり考えることも一つの方法です。
▼こちらの記事もご覧ください。
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