断熱等級とは? 最新の等級7で快適・省エネ住宅を実現
断熱等級とは? 新しく追加された等級5〜7の違いを解説し、快適で省エネな暮らしを実現するポイントを紹介します。またイデアホームの断熱方法についてもご紹介します。

家づくりのノウハウ
2025/02/19
目次
断熱等級とは?新しい等級を知ろう
断熱等級は、住宅の省エネルギー性能を評価する重要な指標です。新築住宅を検討されているお客様に「断熱等級」についての理解を深めていただけるよう、イデアホームが断熱等級のポイントを解説いたします。特に、断熱等級が住宅の快適性やエネルギー効率にどのように影響するのかを詳しくご紹介します。また、自宅の断熱性能を選ぶ際に役立つ情報もお届けします。
▼「高気密・高断熱住宅」についてはこちらの記事もご覧ください。
断熱等級とは何か?
最初に、断熱等級の定義や基準について詳しく説明します。住宅の断熱性能がどのように評価されるのか、また断熱がなぜ注文住宅において重要なのかを解説します。
断熱等級とは?
断熱等級は、正式には「断熱等性能等級」と呼ばれ、住宅の断熱性能を数値で示す指標です。2000年に施行された「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」によって定められており、基準は国土交通省が策定しています。等級は1から7までの段階に分かれており、数字が大きいほど断熱性能が高いことを示します。断熱性を高めるためには、適切な断熱材や建材の選定が重要です。
日本における断熱等級の基準とは?
日本における断熱等級の基準は、「エネルギーの使用の合理化等に関する法律(省エネ法)」に基づいています。2022年には断熱等級5が新設され、同年10月には等級6と7が追加されました。これらの新基準は、2050年カーボンニュートラル目標に向けて、住宅の省エネルギー性能を向上させるために導入されています。また、UA値(外皮平均熱貫流率)も住宅の断熱性能を評価する際に重要な指標であり、住宅の断熱性を数値化して示す基準として使用されています。
断熱等級5・6・7の違いとは?
ここでは、断熱等級5・6・7の具体的な違いと、それぞれの等級が住宅性能にどのように影響するのかをわかりやすく解説します。また、どの等級を選ぶべきか、住宅を建てる際に検討すべきポイントも紹介します。なお、省エネ法では2025年4月以降、断熱等級4が義務化されます。
各等級の具体的な違い
断熱等級5・6・7は、住宅の断熱性能を段階的に評価する基準であり、数字が大きいほど断熱性が高く、省エネルギー性能も向上します。
断熱等級5 | 2022年に新設された基準で、2025年4月に義務化される等級4よりも断熱性能が強化されています。一般的な住宅に比べて高い省エネ性能が求められます。 |
断熱等級6 | 等級5よりもさらに厳しい断熱性能が要求され、より高いレベルの省エネ住宅を実現します。これにより、冬でも暖かく快適な環境を提供します。 |
断熱等級7 | 最も高い等級で、最高レベルの断熱性能を持つ住宅を意味します。これにより、年間を通して非常に低いエネルギー消費で快適な住まいを実現できます。 |
各断熱等級の住宅における効果と選び方
断熱等級によって、住宅の快適さや光熱費に与える影響が異なります。
断熱等級5 | 2025年に義務化される基準と比べて冷暖房の効率が良く、光熱費の節約が期待できます。 |
断熱等級6 | 断熱効果がさらに高まり、外気温の影響を受けにくくなります。真夏や真冬でも室内温度を一定に保ちやすく、健康にも良い環境が整います。 |
断熱等級7 | 最高レベルの省エネ効果を発揮し、大幅な光熱費削減が可能です。環境にも優しく、長期的な資産価値も高まるため、将来的なメリットが大きいと言えます。 |
電気代の上昇が予想される中、ライフスタイルを問わず省エネで快適な断熱等級6や7を選ぶことをおすすめします。
断熱等級が高い住宅を選ぶメリット
断熱等級が高い住宅には、快適性や健康面の向上と光熱費の削減、環境に配慮したエコな暮らしなど、さまざまなメリットがあります。ここでは、具体的なメリットについて解説します。
快適性の向上と健康への影響
断熱等級が高い住宅は、外気温の影響を受けにくく、室内の温度を快適に保ちやすいという特徴があります。例えば、冬は暖かく、夏は涼しい環境が保たれ、1年を通して快適に過ごせます。また、冬期の室温を15~18℃以上に保つことができ、健康寿命を延ばす効果も期待されています。さらに、急激な温度変化によって体調を崩すヒートショック(体調不良を引き起こす現象)を防ぐ効果もあります。特に、高齢者や子どもがいる家庭では、健康面での安心感を得られることが大きなメリットです。
光熱費削減と長期的なコストメリット
断熱等級が高い住宅は、冷暖房効率が高いため、光熱費が大幅に削減されます。断熱性能が低い住宅では、冬場の暖房や夏場の冷房に多くのエネルギーが必要になり、室内の温度が逃げやすくなります。一方で、断熱性能が高い住宅は、室内の温度が逃げにくく、少ないエネルギーで快適さを保てます。その結果、月々の電気代やガス代が軽減され、長期的には家計への負担が減ります。また、エネルギー消費の抑制によって、地球環境への負荷も軽減されます。
断熱等級の重要性とは?
断熱等級の高さは、省エネルギー性能の向上に大きく関わっています。ここでは、断熱性能を向上させることで環境にどのように貢献できるのか、また次世代の省エネ基準に対応した住宅の特徴について説明します。
断熱性能の向上がもたらす環境への貢献
断熱性能が高い住宅は、冷暖房に使うエネルギーを大幅に減らし、結果としてCO2の排出量を削減します。これにより、地球温暖化の原因となる温室効果ガスの排出を抑え、地球環境に大きく貢献します。日本の住宅では、冷暖房がエネルギー消費の多くを占めています。そのため、断熱性能を向上させることで、環境に与える影響は非常に大きくなります。また、断熱性を高めることは、持続可能な社会を実現するための一歩となり、次世代により良い環境を残すことにつながります。
ZEH住宅や次世代の省エネルギー基準への対応
ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)住宅とは、家電などを除いた年間のエネルギー消費量を正味ゼロにすることを目指した住宅です。ZEH住宅では、優れた断熱性能に加え、太陽光発電などの再生可能エネルギーの活用や、省エネ設備の設置が求められます。
このZEH住宅は、国が推奨する次世代の省エネルギー基準にも対応しており、未来の住宅として注目されています。さらに、2025年には新しい断熱等級4が義務化され、断熱等級6や7を満たす住宅が今後のスタンダードになるとされています。こうした高い断熱等級の住宅を選ぶことは、個人の光熱費削減だけでなく、環境保全や未来の社会への貢献を意識した選択です。これからの家づくりを考える際には、環境への影響も含めて検討してみましょう。
Tips! UA値(外皮平均熱貫流率)が住宅性能に与える影響とは
断熱性能を数値化する際に重要な指標が、UA値(外皮平均熱貫流率)です。UA値が小さいほど、住宅の断熱性能が高いことを示しています。断熱等級を選ぶ際には、UA値も確認し、住宅全体の断熱性能を把握することが重要です。これにより、より快適で省エネな家づくりが可能になります。
UA値が小さい住宅 | 冬の寒さや夏の暑さを遮断し、室内の温度を快適に保つことができます。また、冷暖房にかかるエネルギー消費を抑え、光熱費の削減につながります。 |
UA値が大きい住宅 | 外気温の影響を受けやすく、冷暖房の効率が低下します。そのため、断熱等級が高い住宅を選ぶことで、長期的なコストメリットや快適な住環境を実現できます。 |
▼UA値についてはこちらの記事もご覧ください。
イデアホームが提供する高断熱住宅
イデアホームでは、快適性と省エネ性能を兼ね備えた高断熱住宅の実例があります。ここでは、イデアホームが採用している断熱材や施工技術の特長を説明します。さらに、サッシや建具の仕様、実際の事例、見学や問い合わせ方法についてもご紹介します。
イデアホームの断熱材・サッシ・施工技術の特長
イデアホームでは、家全体をしっかりと断熱するために、高性能な断熱材と先進的な施工技術を採用しています。壁や天井、床下など住宅の外皮(建物の外側部分)に重点を置き、外気温の影響を受けにくくすることで、室内の温度を快適に保ちます。また、断熱材だけでなく、サッシにもこだわりがあります。標準仕様でガス入り複層ガラスサッシを採用しており、オプションで樹脂サッシにも変更可能です。これにより、開口部からの熱の出入りを抑え、より快適な住環境を実現します。
イデアホームの施工技術は、気密性にも配慮しており、隙間風が入りにくい家を実現しています。これにより冷暖房効率が向上し、光熱費の削減にもつながります。
実際の事例や住宅の断熱性能について
イデアホームの高断熱住宅は、多くのお客様に支持されています。例えば、新築住宅でゼロエミッション基準(ゼロエミ水準3)に対応した家を建てたお客様からは、冬でも暖房をほとんど使わず快適に過ごせたとの声が寄せられています。また、夏場もエアコンの使用頻度が少なく、電気代が大幅に削減されたという実績があります。これらの事例は、イデアホームの断熱性能が実際に効果を発揮していることを示しています。
■イデアホームが手がけた東京ゼロエミ水準3の家
東京ゼロエミ住宅とは、高い断熱性能と省エネ性能の高い設備を設置した、環境と家計に優しい住宅です。イデアホームでは、その中でも高い水準である、水準3の住宅を建てた実績があります。東京ゼロエミ住宅の助成金を利用して、耐熱性能の高い家をできるだけ安価な費用で建てつつ、日々の光熱費を削減するのもおすすめです。
写真だけとはなりますが、ここでイデアホームの手がけた2つの住宅を紹介します。
①ナチュラルデザインの快適省エネ住宅





②木材の温かみを感じる、コンパクトだけど開放的な住宅





▼その他の施工事例はこちら

イデアホームの住宅見学や問い合わせ方法
イデアホームでは、高断熱住宅の見学が可能なモデルハウスを用意しています。実際に断熱性能を体感することで、家づくりの参考にすることができます。

お電話での相談も受け付けており、断熱性能や住宅に関する質問にも専門スタッフが丁寧に対応いたします。さらに、イデアホームでは定期的にイベントも開催しています。より詳しい情報を得たい方はぜひ参加してみてください。お問い合わせや住宅見学の予約は、こちらから簡単に行えます。まずはお気軽にご相談ください。
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