フラット35の審査は通りやすい?審査基準と落ちない方法

家を購入する際には、住宅ローンを組んで融資を受ける人も多いと思います。フラット35は一般的なローンに比べて比較的通りやすいと言われていますが、審査の基準を把握しておくことは大切です。今回はフラット35の審査基準や落ちない方法を解説します。

フラット35の審査は通りやすい?審査基準と落ちない方法

お金のノウハウ

2023/01/27

マイホームに必要な住宅ローン、フラット35とは?

家を購入する際には、住宅ローンを組んで融資を受ける人が多いかと思います。住宅ローンの商品はさまざまあり、その1つにフラット35が挙げられます。フラット35の利用を検討しているなら、フラット35とはどのような住宅ローンなのか、他のローンとの違いを把握しておくことが大切です。まずはフラット35がどのような住宅ローンなのかを説明します。

フラット35とは

フラット35とは、最長35年長期固定金利の住宅ローンのことです。「独立行政法人 住宅金融支援機構」が運営し、民間金融機関が提携して融資を行っています。融資を受ける際には、民間の住宅ローンと同様に審査があります。

銀行ローンとの違いについて

銀行の住宅ローンには、さまざまな金利のタイプ(全期間固定金利型、固定金利期間選択型、変動金利型など)があり、金利のタイプを選んだり組み合わせたりすることが可能ですが、フラット35の金利タイプは、全期間固定金利型のみです。全期間固定金利型は、完済まで金利が変わらないことが特徴です。また、省エネルギー性、耐震性、バリアフリー性、耐久性・可変性のいずれかを満たすなど、住宅金融支援機構が定める要件を満たす住宅は、当初5年または10年の金利がさらに引き下げになるフラット35Sが利用できます。フラット35は一般的な住宅ローンと同じように申込要件を満たしているかに加えて、住宅金融支援機構が定めた技術基準を満たしているが審査対象になります。一方で、一般の住宅ローンに比べて、フラット35は審査が比較的通りやすいと言われています。

フラット35は、脱炭素社会の実現に向け、住宅の省エネ性能の向上を促進することを理念としています。そのため、質の高い住宅に対しては金利が下がるプランがあります。2022年4月からはフラット35Sの『ZEH』基準も始まりました。省エネ性能が高い住宅は快適に暮らしながら、日々かかる光熱費を安く抑えることができるだけでなく、ローンの金利もお得になります。詳しくはフラット35S ウェブページをチェックしましょう。省エネ性能の高い住宅・質の高い住宅の条件については分からない場合は、工務店・ハウスメーカーに相談してみてください。
【フラット35】S webサイト(https://www.flat35.com/loan/flat35s/index.html

▼フラット35のメリット・デメリットなど詳しくはこちらの記事をご覧ください。

フラット35の審査基準とは

フラット35を借りるには「人」と「住宅」の条件をクリアする必要があります。住宅ローンを借りる場合、年齢や年収によって借り入れの可否や借入額の上限が違ってくるのは、フラット35も民間住宅ローンも同じです。フラット35の場合は、さらに購入・建築する住宅についてもさまざまな条件があります。

フラット35の審査条件

年齢申し込み時の年齢が満70歳未満
年収●400万円未満の場合
年間合計返済額は年収の30%以下
●400万円以上の場合
年間合計返済額は年収の35%以下
借入額100万円以上8000万円以下
借入期間15年以上(申し込み本人または連帯債務者が満60歳以上の場合は10年以上)
80歳ー申し込み時の年齢(1年未満切り上げ)
または35年のいずれか短い期間が最長借入期間
住宅の技術基準住宅金融支援機構が定めた技術基準に適合する住宅
住宅の床面積一戸建て:70平方メートル以上
マンション:30平方メートル以上

フラット35を借りる人に関する審査条件

フラット35は高齢の人でも組むことができますが、申し込み時の年齢上限は満70歳と定められています。また、年収による条件も定められており、低金利になっても利息分の支払いが減ることをなくします。年収が400万円未満なら、年間の返済額は年収の30%以下に収めなければいけません。年収が400万円以上なら年収の35%以下まで、年間の返済額を増やすことができます。年収が高い人ほど、年間の返済額の上限が高くなることから、高年収であれば借り入れ可能な金額も増えやすいと言えます。

フラット35を借りる住宅に関する要件(新築一戸建て)

フラット35を利用するには、一定の技術基準を超える住宅でなければ、審査に通らないため注意が必要です。

条件新築一戸建て
接道一般道に2メートル以上接する
住宅の規模70平方メートル以上
住宅の規格2以上の居住室と炊事室や便所および浴室の設置
併用住宅の床面積全体の2分の1以上
戸建型式など木造住宅は一戸建てまたは連続建て
断熱構造断熱等性能等級2レベル以上
住宅の構造耐火構造や準耐火構造、または耐久性基準に適合
配管設備の点検点検口などの設置
区画住宅相互間を1時間準耐火構造等の界床や界壁で区画

フラット35の審査に落ちない方法は?

フラット35は、申込者の勤続年数の最低条件がなかったり、住宅ローン利用時の団信の加入が必須ではなかったりといった点から、他の金融機関の住宅ローンよりも比較的利用しやすい住宅ローンです。高性能な住宅には金利が下がるプランもあります。他の住宅ローンよりも住宅の質を重視していますが、住宅さえよければ誰でも審査に通るわけではありません。フラット35の審査に落ちない方法はあるのか、解説していきます。

審査基準をしっかりと確認する

フラット35は他のローンと比べて審査の基準を把握しておくことが大切です。年齢や年収、借り入れ金額や期間だけではなく、住宅の要件も細かく設定されているため、条件は念入りに確認しておかなければいけません。公的ローンの性質を持つフラット35は、「質が高い住宅を広く供給すること」を理念にしています。そのため、審査においては一般の住宅ローンより住宅の質が重視され、独自の技術基準を満たしていなければいけません。もしも最初からフラット35での借り入れを検討している場合は、工務店・ハウスメーカーには「フラット35を使いたいこと」を必ず伝えておき、条件に適用するかを確認するようにしましょう。技術基準を満たさなければ、フラット35で住宅ローンを借りることはできません。

税金やカードの支払いを滞納しないようにしよう

「フラット35では職業による選別をしない」など、申込者に対する審査条件が広いのは事実です。ただし、申込者の属性などを総合的に見た上で、返済能力に不安がある人については厳しい審査が行われる傾向にあります。過去に税金やクレジットカードの支払いを滞納しているなど、信用情報に傷がついている人は、フラット35でも審査に落ちる可能性が高いです。支払いを滞納している経歴がある場合は、ローンの返済が滞る可能性があると思われてしまいます。信用情報に傷がついている人は、金融機関にとって融資した分をきちんと返済してくれるかが定かではなく、信頼度の低さから審査には通りづらくなってしまうため要注意が必要です。

住宅ローン以外にもローンを組んでいないか確認する

新規で契約するフラット35以外にローン契約を組んでいる場合は、審査に落ちやすくなります。特に、カードローンやリボ払いによる借り入れは金利が高く、「高い金利で借金してまで物を買う癖のある人=お金にルーズな人」と捉えられてしまう可能性があることが理由です。審査が優しいフラット35といえども、返済能力に不安がある人に簡単に融資することはありません。組んでいるローン契約の数が多いほど、審査には落ちやすくなるため、フラット35を利用したいなら、審査の前にできるだけ他の借り入れを清算し、審査に臨むようにしましょう。

▼こちらの記事もご覧ください。住宅ローンの審査基準とは

フラット35の審査に落ちてしまったら?

借り入れの金額や期間、年収の条件だけではなく、住宅の基準がある点がフラット35の特徴です。審査に落ちる理由としては、建てる住宅がフラット35の審査基準に適していないという可能性もあるため、工務店・ハウスメーカーに基準に適しているか確認してみましょう。審査は何度でも受けられるため、一度落ちた場合でも、再度申し込みをすることができます。返済負担率がギリギリだった人や自己資金ゼロで借りようとしていた人は、まず自己資金をしっかり蓄えてから再審査をしましょう。また、半年以上は間を開けるようにしてください。これは審査の履歴が半年残ってしまうことが理由です。半年以内に再審査をすると、以前落ちた履歴が残っていることから不利になりやすいです。半年以上期間を開けることで履歴がリセットされ、公平な状態で審査をしてもらいやすくなります。より有利な条件で住宅ローンを利用できると考えて、しっかりと自己資金を貯めておきましょう。

住宅ローンにはさまざまな種類があり、フラット35だけが選択肢ではありません。そのため、フラット35の審査に落ちた場合は、ほかの住宅ローンを提供している金融機関を探し、さまざまな選択肢を比較しておきましょう。自分に合った住宅ローンを提供する金融機関を見つけることで、審査にも通りやすくなり、かつ好条件で融資を受けやすくなります。住宅ローンを選ぶ際には、どのようなローンが自分にとって合うのか工務店・ハウスメーカーに相談することをおすすめします。

フラット35の審査についてお悩みの方はイデアホームにご相談ください

今回は家づくりには欠かせない、フラット35の審査について解説しました。埼玉・あきる野の工務店イデアホームでは、注文住宅をはじめ、各種不動産も取り扱っています。フラット35をはじめとする住宅ローンに関するご相談や申請のお手伝いも承っております。フラット35は10月からの改正で性能が高い住宅が金利優遇されます。今マイホームを考えている方は、高気密・高断熱や耐震性に優れているなど性能が高い住宅を検討してみてはいかがでしょうか?暮らしやすく省エネで光熱費が安く、そしてローン金利もお得になります。住宅ローン、土地探し、住宅のことでお悩みがありましたら、イデアホームにぜひご相談ください。

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