ハウスメーカーVS工務店!特長と違いを解説

ハウスメーカーと工務店の特徴を比較し、わかりやすく解説していきます。どちらがあなたにとってベストな選択か、参考にしてみてください。

ハウスメーカーVS工務店!特長と違いを解説

家づくりのノウハウ

2023/11/10

ハウスメーカーと工務店について知ろう

家を建てる際、「ハウスメーカー」と「工務店」の選択は、将来の生活に重要な影響を与えます。それぞれには独自のメリットと特徴があり、後悔のない家づくりのためには、これらの違いを理解することが必要不可欠です。家づくりは一生に一度のことが多いため、人生のパートナーを選ぶかのようなものです。そうした重大な選択をお手伝いするため、今回はハウスメーカーと工務店の特徴を詳しく比較し、あなたに最適な選択肢を見極めるお手伝いをします。この情報を基に、あなたにとって理想的な家づくりを叶えていただけると幸いです。

ハウスメーカーと工務店とは

まずは、住宅を建築する会社、ハウスメーカーと工務店とはなにかについて説明します。

ハウスメーカー

自社ブランドを展開し、全国規模で営業している住宅会社です。広い対応エリアと各地の営業拠点が特徴です。起源はプレハブ住宅メーカーで、高度経済成長期に住宅需要に応えるため大量生産方式を開発しました。現代では、自社生産設備を利用して住宅を大量に製造する企業と広く認識されています。多数が住宅展示場に参加し、テレビCMを放映しています。

工務店

特定の地域に根ざして新築や増改築を手がける住宅建築会社です。小規模でも施主の要望に柔軟に応えることが可能です。また、全国に拠点を置く大規模な工務店も存在します。工務店は以下の3つのカテゴリに分けられます。

地域密着型工務店

地元市町村に密着し、地域内の住宅建築を主に行います。多くは小規模で、オーナーやその家族によって運営されることが一般的です。

フランチャイズ加盟店

本部が提供する規格や工法を採用し、集中仕入れによるコスト削減や情報共有が可能です。

中堅ビルダー

施工エリアが広範囲に及び、モデルハウス展示や住宅展示場への参加を行います。支店を近隣県や市に設けることが一般的です。

設計事務所

住宅設計から施工管理まで一連のサービスを提供する企業です。お客様の願いや地域の特性を活かしたオーダーメイドの家づくりを可能としています。

▼ハウスメーカーと工務店について詳しくはこちらの記事もご覧ください。

ハウスメーカーと工務店の違いは?

注文住宅を建築する際、どのような依頼先を選ぶかは重要です。それぞれ異なる特徴があるため、どちらが適しているかは人それぞれです。ここでは、その選択肢となるハウスメーカーと工務店の特徴をご紹介します。

会社規模 

ハウスメーカー大規模な企業が多い(多くは上場会社)
工務店地元密着型の小規模経営が主だが、大規模な工務店も存在する

ハウスメーカー

ハウスメーカーは主に大規模企業であり、多くは株式公開している上場会社です。彼らは全国規模で展開しており、多数の支店や営業所を通じて広範な営業活動を行っています。

工務店

工務店は一般に地域密着型の小規模経営が多いですが、必ずしもそうとは限りません。大規模な工務店も存在し、これらは複数地域に営業所を持ち、より広範囲で事業を展開している場合もあります。

対応エリア

ハウスメーカー全国どこでも対応可能な営業拠点がある
工務店地域に根ざした施工エリア
多くは県内や市町村内に限られる

ハウスメーカー

ハウスメーカーは、全国的な施工エリアを持つ大規模企業が多いため、全国の範囲で対応が可能です。支店や営業所を通じて、さまざまな地域で住宅展示場を運営しており、幅広いニーズに応えています。

工務店

工務店は主に地域に密着した小規模なビジネスモデルを採用しています。施工エリアの情報に詳しく、土地選びの相談などにも対応できることがあります。施工エリアは基本的にその地元や周辺に限られていますが、中には複数地域に支店を構える大規模な工務店も存在します。

建築コスト 

ハウスメーカー比較的高くなる傾向
工務店こだわりがなければ安価

ハウスメーカー

ハウスメーカーの建築価格は高めになる傾向があります。これは、広告宣伝費や展示場の維持管理費などが建築コストに反映されるためです。規格化された住宅の場合は材料コストの削減を可能としていますが、最新技術や設備への投資が価格を押し上げることも少なくありません。坪単価は概ね80万円程度とされています。オプションやグレードアップによって予算が増加することもありますが、ローコスト住宅を提供するハウスメーカーも増えているため、選択肢は多岐にわたります。

工務店

工務店では、広告宣伝費がかからない分、建築コストを低く抑えることが多いです。その結果、ハウスメーカーよりも安価に建築できる傾向にあります。ハウスメーカーと同じく、高品質な設備やデザイン、素材にこだわった場合は予算が高くなる可能性がありますが、基本的には低コストでの建築が可能です。


▼ハウスメーカーの坪単価については以下の記事をご覧ください。

プランの自由度

ハウスメーカー限られた基本プランから選択
自由度は低め
工務店自由設計が可能で自由度が高い

ハウスメーカー

ハウスメーカーは効率的な建築を目指し、あらかじめ用意された基本プランの選択肢から建物を選ぶ方式を採用する企業が多いです。自由度は低いものの、建築の迅速さと効率性を重視しています。また、最新の設備や商品開発に注力し、安定した価格での提供に努めています。

工務店

工務店の最大の特徴は、顧客の個別の要望に合わせて間取りや設備を自由に設計できる柔軟性にあります。特異な土地の形状や独特のデザイン、強いこだわりを持つ顧客のニーズにも応え、オーダーメイドの住まいを実現可能です。

工期の長さ

ハウスメーカーシステム化された流れで工期が短い
工務店オーダーメイド設計で工期が長い

ハウスメーカー

ハウスメーカーは設計から完成までのプロセスを高度にシステム化しており、工務店と比較して工期を大幅に短縮できます。資材を大量に一括で仕入れ、工場での事前加工を行うことで、現場での建築作業を迅速に進めることが可能です。

工務店

工務店は一軒一軒の住宅を顧客の要望に合わせてオーダーメイドで設計し、現場で資材加工をするため、ハウスメーカーに比べ工期が長くなる傾向にあります。しかし、住宅の構造や設計プラン、土地の特性に応じては、工務店でも工期の短縮が可能です。

施工の精度

ハウスメーカー品質安定で工期が短い
工務店職人の技術力に依存

ハウスメーカー

ハウスメーカーは、自社の工場で標準化された建築資材を使用し、工場での資材の準備を通じて品質の一貫性を維持しています。

工務店

工務店における施工の精度は、それを行う職人の技術に大きく依存し、その結果品質にばらつきが出ることがあります。

アフターメンテナンス

ハウスメーカー標準化されたシステム、長期保証あり
工務店会社によってばらつきがあるが、地域密着で細やかなサービス

ハウスメーカー

ハウスメーカーは標準化されたシステムと充実したサポートが特徴です。多くは大企業であり経営基盤が安定しているため、長期間の補償プランを提供することが一般的で、定期的な点検や24時間365日体制の電話サポートなどのサービスが期待できます。担当者が変わっても、制度化されたメンテナンスを受け続けられるのも大きなメリットです。

工務店

工務店のサービスは会社によって異なりますが、地域に密着しているため、柔軟で丁寧な対応をするところもあります。ただ、人手不足や忙しい時期にはサポートが遅れがちです。しかし、困った時に頼れる身近なホームドクターとして迅速に対応してくれる点は大きな強みです。

どちらの施工者も、建築士法に基づく瑕疵保証や住宅瑕疵担保履行法に基づいた保証を提供しています。

住宅の性能

ハウスメーカー高い技術水準を持つ製品を提供する傾向
工務店個々の顧客のニーズに合わせたカスタマイズや特定の性能に特化した住宅性能を提供

ハウスメーカー

一般的に、ハウスメーカーは大量生産によるコスト削減と研究開発への投資を通じて、高い技術水準の製品を提供する傾向にあります。

工務店

工務店では、お客様の独特のニーズに合わせてカスタマイズ可能な住宅や、特定の機能を重視した住宅の提供が可能です。重視する住宅の機能に応じて、最適な工務店を選ぶことが大切です。

ハウスメーカーも工務店も、建築基準法に基づく住宅性能の基本要件を満たしています。これにより、住宅建築時の最低限の安全性や機能性が保証されています。しかし、耐震性や断熱性、耐久性などの詳細な性能指標については、各社ごとに大きな差があります。これらの性能は、各社が競争を通じて差別化を図る重要なポイントであり、独自の技術や材料を活用しています。

例えば、埼玉県やあきる野市で家づくりを行うイデアホームは、「地震に強い家」を得意としています。これはイデアホームがビルなどを手がけていたため、地震に強い構造について知見をもっていた経緯があります。また、イデアホームの地元である埼玉県草加市や多くの顧客を持つ八潮市、越谷市、東京都の足立区、江東区、江戸川区が地盤の弱い地域のため、地震に強い、ただ耐震等級3を満たすだけではない安全な家づくりを提供しています。

▼本当に地震に強い家づくりをする工務店についてはこちらの記事をご覧ください。

ハウスメーカーと工務店の違い〜各項目一覧表〜

ハウスメーカーと工務店の違いは、一覧の通りです。

比較カテゴリーハウスメーカー工務店
会社規模大規模な企業が多く、広告やブランドによる信頼性がある地域密着型で小規模な会社が多く、個人対応が丁寧なことが多い
対応エリア全国展開しており、広範囲での対応が可能地域に密着しており、特定の地方や市町村など限られたエリアでの対応になることが多い
建築コスト高い傾向があるが、最新技術や設備により価値を提供基本的にはハウスメーカーよりコストが低いが、カスタマイズによっては高くなる可能性あり
プランの自由度規格化されたプランが中心だが、カスタマイズオプションあり注文住宅に強く、顧客の要望に応じた自由度の高いプラン提供が可能
工期の長さ規格化された建築手法で短い工期を実現可能手作り感とカスタマイズが多いため、工期が長くなる傾向にある
施工の精度システム化された施工で一定の品質を保つ職人の技術に依存し、カスタマイズ性の高さが品質に影響
アフターメンテナンス全国規模のサポート体制で充実したアフターサービスを提供地域密着で柔軟なサービス、保証範囲は各社によって異なる
住宅の性能高性能な標準仕様を提供し、エネルギー効率などの性能が高い注文に応じて性能の調整が可能で、顧客の要望に基づいた性能を提供

家づくりの要望(状況やこだわり)を踏まえて、どちらの施工オプションが適しているかを見極めましょう。具体的な比較を希望する方は、同じ条件で各社の住宅プランや見積もりを検討する方法が有効です。

▼ハウスメーカーと工務店についてはこちらの記事もご覧ください。

ハウスメーカーと工務店の選び方

これまでハウスメーカーと工務店のそれぞれの特徴を見てきました。どちらに自宅の建築を依頼するかは、多くの方にとって重要な選択です。選び方に迷われているなら、以下の視点を参考にされることをおすすめします。

ハウスメーカーがおすすめの方

ハウスメーカーは、その大規模な体制と安定した経営背景から、安心感と一貫した品質を求めるかたにぴったりです。ライフイベントに決まりがあり、打合せ時間や家づくりにかける時間がない方も、迷わず選べる定型プランと手厚いアフターケア、短い工期が魅力的です。

工務店がおすすめの方

個性溢れる住宅を求め、細部にわたるカスタマイズを希望する方には工務店が最適です。コストパフォーマンスと自由度の高さが特長で、時間をかけて納得のいく家づくりをしたい方に合っています。ただし、工務店選びには慎重さが求められます。技術力のばらつきや資材の品質差があり得るため、依頼する場合は事前に建設したモデルハウスや現場見学会で施工の品質を確認するようにしましょう。

ハウスメーカーはブランド力や安定した品質で知られていますが、地元に密着した工務店にはそれぞれ異なる利点があります。どちらを選ぶにしても、初期コストだけでなく、住宅の長期的な品質や維持管理を考慮することが大切です。自らの理想を形にするためには、各社の特色を比較し、総合的に検討することが求められます。工務店での家づくりに興味がある方は、ぜひイデアホームも候補のひとつとしてご検討いただけると嬉しいです。

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