家づくりの工程かんたん解説

これから家を建てるのであれば、家づくりの工程を把握しておくと工務店やハウスメーカーとの打ち合わせがスムーズになり、よりよい家が建てられるはずです。この記事では、わかりやすく家づくりの工程を説明していきます。

家づくりの工程かんたん解説

家づくりのノウハウ

2023/02/21

家づくりの大まかな流れ

まずは家づくりの大まかな流れを説明します。家づくりは打ち合わせから引き渡しまで、さまざまな工程があり、やらなければいけないこともたくさんあります。

また、住宅は工法によって家づくりの工程が異なります。住宅の工法には大きく分けて2通りあり、「昔ながらの柱を組んでから外壁をつくっていく在来工法(木造軸組工法)」と、「工場で外壁のパネルを作成し、現場で一気に組み立てていくツーバイフォー工法などのユニット工法」とがあります。家づくりの流れをざっくりと図にすると、下の画像のようになります。

施主(お客様)の都合や、工務店・ハウスメーカーの都合により異なりますが、基本的にはこのような流れになっています。家づくりの基本的な流れを頭に入れておくことで、工務店やハウスメーカーから家の仕様やスケジュールについて説明されたときに、それが一般的なものなのかどうかの判断ができるため、是非参考にしてみてください。

家づくりの工程1|仕様決定・契約

当然のことですが、家をつくるためにはまず計画し、工務店やハウスメーカーとともに仕様を決定し、契約をする必要があります。施主にとっては、一番大変な工程かもしれません。ここでは家づくりの工程について、一つずつ説明していきます。

施主(お客様)による対応が必要な作業:赤文字

計画

まずどんな家を建てたいのか計画します。一緒に暮らす家族と、どんな家に住みたいのか話し合いましょう。工務店やハウスメーカーから資料請求をしたり、インターネットでいろいろな施工事例を見て、建てたい家のイメージを膨らませてみましょう。

また、建てたい家を考えるためには、資金計画も立てる必要があります。「頭金はどれくらい用意できるのか」「月々どれくらいの支払いができるのか」を考え、建築費用に使える金額を決めます。

▼住宅ローンに関してはこちらの記事も参考にしてみてください。

工務店・ハウスメーカー選び

建てたい家と費用をざっくり決めたら、どの工務店やハウスメーカーに家を建ててもらうのかを決めます。モデルハウスなどに足を運び、いろいろな話を聞きましょう。真摯に対応してくれる工務店やハウスメーカーを選ぶと、のちのちのトラブルを防ぎやすくなります。

▼工務店とハウスメーカーってどっちがいいの?と思ったときは、こちらの記事も参考にしてみてください。

土地選び

家を建てられる土地を持っていない場合は、家だけでなく、土地も決めなくてはいけません。家よりも土地探しに難航する方も多く見受けられるため、土地探しは時間がかかるものとあらかじめ想定しておきましょう。土地探しは工務店・ハウスメーカー選びと平行して行うことをオススメします。地域の工務店などは、土地探しを手伝ってくれる場合もあります。工務店やハウスメーカーに行くときには、土地についても相談してみるとよいでしょう。

▼土地探しに不安がある場合は、こちらの記事も参考にしてみてください。

打ち合わせ・仕様決定

工務店やハウスメーカーを決めたあとは、家の細かい仕様について決めていきます。建てたい家の条件をすべて叶えようとすると、予算オーバーになりがちです。「どこまで予算内で可能なのか」「最も重視する家の条件はなんなのか」を工務店やハウスメーカーとじっくり相談しましょう。

契約

仕様が決まったら、工務店やハウスメーカーは見積書を提出します。この見積書が問題無いようであれば契約します。ここでもし見積書の内容が「○○一式」などおおまかなものになっていたら注意が必要です。あとから「これは一式に含まれていません」と言われてしまい、オプション料金を請求されてしまう可能性があるからです。「この一式とはなんですか?」としっかり確認しましょう。もしくは、最初から「建材ひとつひとつの価格が書かれている詳細な見積書」を出してくれる工務店やハウスメーカーを選ぶとよいでしょう。

なお、家と土地とを同じ会社から購入することになっても、契約は別途行うことになります。

建築確認申請書の提出

本来は施主が行う作業ですが、工務店やハウスメーカーが代行するケースが多く見られます。

地盤調査

家を建てる際には地盤調査をして、その土地が揺れやすい地盤かどうかを確認する必要があります。もし揺れやすい地盤だった場合には、地盤改良工事が必要になります。

地盤改良工事には別途費用が必要になるため、あらかじめ余裕のある資金計画をしておきましょう。

▼地盤調査については、こちらの記事も参考にしてみてください。

家づくりの工程2|着工

家を建てる準備を終えたら、着工に入ります。着工から完成までの間は、こまめに様子を見に行くことをオススメします。家についての不安な点を職人に尋ねることができるだけでなく、もし施工ミスなどがあった場合にすぐに気づける可能性があります。また、少しずつ自分の家ができていくのを見ることで、気持ちも高まります。

地鎮祭(任意)

まずは、工事の無事を祈願するための地鎮祭を行います。地鎮祭の費用は工事費用に含まれないことが多いため、契約の際にチェックしておきましょう。

近年では地鎮祭を行っていない方も多く見られますが、工事中なにか嫌なことがあったときに「地鎮祭を行わなかったせいかも……」と気に病むかもしれないのであれば、やっておいたほうがよいかもしれません。

なお、このタイミングで近隣への挨拶を済ませておくことをオススメします。工事には騒音などがつきものですから、どうしても近隣に迷惑がかかってしまいます。あらかじめ挨拶をしておき、ご近所からの印象をよくしておくとよいでしょう。

地盤改良工事

地盤調査の結果地盤改良工事が必要だと診断された場合には、地盤改良工事を行います。どのような地盤改良工事が必要になるかは、地盤によって異なります。

遣り方

「やりかた」と読みます。建物の高さなどの基準となる点に杭を刺して、板を貼っていく作業です。

水道工事

基礎工事の前に、水道を建物内に引き込む工事が必要な場合があります。そういった場合には、水道工事を行います。

家づくりの工程3|基礎工事

次は、基礎工事で家の基礎をつくります。家の基礎は耐震性に大きく影響する部分です。

配筋工事

基礎コンクリートの骨組みになる鉄筋を組みます。一般的には、第三者による配筋検査が行われます。

基礎コンクリート

基礎と木の柱とをつなぐアンカーボルトを設置してから、コンクリートを流し込み基礎にします。気温が高いほど、固まるのに時間がかかります。シロアリを防ぐ防蟻処理もこのタイミングで行います。

イデアホームでは、基礎にコーナーハンチやダイヤベースを施し、耐震性を高めています。

足場設置(在来工法の場合)

家の柱や梁を建てていくために、仮設足場を組んでいきます。

柱・梁などのプレカット加工(在来工法の場合)

柱、梁などをカットし接合部のホゾ加工を機械で行います。ホゾ加工とは、木材を加工する際に行われる、つなぎ目の加工技術の一つです。木材の端部分に溝を彫り、その溝に相手方の材を嵌め込むことで、木材同士を固定することができます。

工場でのパネル組み立て(ユニット工法などの場合)

家の外壁となるパネルを工場で組み立てます。パネルの仕様は工務店やハウスメーカー、建てたい家によって異なります。イデアホームのハイブリットユニット工法の場合は、構造金物や断熱材、サッシ防水、外壁のシート防水など、約2週間分の木工事の過程を工場で行い、パネルを作成します。

家づくりの工程4|上棟

いよいよ上棟です。屋根と外壁をつくり、家の形を完成させます。この工程でぐっと家らしくなるため、こまめに見に行くとワクワク度が高まるかもしれません。

上棟式(任意)

上棟前に、上棟式を行います。地鎮祭と同じく、現在は省略するケースも多く見られます。

上棟(在来工法の場合)

まずは土台から組み上げていき、柱・梁を1本ずつ組み立てます。上棟の作業には人手が必要になるため、大工が応援を呼び、賑やかな作業になります。

上棟後の「木工事」と呼ばれる作業も行います。木工事は、木材を組み合わせて家屋の骨組みや柱、床や壁などをつくり、断熱材を入れていく作業です。一般的には屋根から木工事を行い、屋内が雨で濡れないようにします。

在来工法の場合の上棟は、およそ1ヶ月かかります。

上棟(ユニット工法などの場合)

工場から運んできた外壁のパネルをクレーンなどで設置していきます。イデアホームのハイブリットユニット工法は一気にパネルの組み立てを行うため、およそ1日あれば屋根までつくることができます。在来工法とは異なり、柱や梁の組み立て作業がないため、屋内が雨に濡れることはありません。

実際にユニット工法で建てられた家の上棟の動画も参考にご覧ください。

電気工事

家中に電気を張り巡らせる作業です。コンセントの位置などを変更したい場合は、このタイミングが最後のチャンスになりますので、相談してみましょう。

サイディング(外装材)取り付け

外壁の外側に外装材を取り付ける作業です。

家づくりの工程5|仕上げ

上棟を終え、家の形ができたら、仕上げに入ります。

内装工事

大工工事で階段をつくったり、フローリングを貼ったり、壁の固定・補強のために壁下地の石膏ボードを貼ったり、ドアなどを設置します。大工工事が終わったら、内装のクロス(壁紙)工事を行います。専門業者によりキッチンやトイレの設置も行います。

通常はあり得ませんが、施工が気になる・雑だと感じた場合には、はっきりと伝えましょう。

外構工事

建物本体が完成したあとに、駐車場や塀など、建物の外の工事を行います。こだわりのある方は外構専門の業者に頼んだり、自分でDIYをすることもあります。

家づくりの工程6|完成〜引き渡し

家が完成したら、検査と引き渡しを行います。

竣工検査

完了検査ともいいます。工事の責任者と確認申請機関などにより検査が行われ、その検査に合格すると検査済証が交付され、建物の使用が可能になります。場合によって、消防の検査や開発の検査が行われることもあります。

施主検査

工務店やハウスメーカーによって社内検査を行ったあと、工事の責任者と施主により最終検査を行います。ここで、完成した住宅に問題がないかをチェックします。「契約通りか」「気になる点はないか」などをここでしっかり確認しましょう。万が一問題点があれば、補修や手直しをしてもらいます。

引き渡し

施主に鍵や取扱説明書・保証書などが渡され、引き渡しとなります。

家づくりのための第一歩は資料請求

「おおまかな家づくりの流れはわかったし、本格的に家づくりを考えてみようかな」と思ったら、まず資料請求することをオススメします。無料で取り寄せられるため、まずはインターネットで調べて、気になった工務店やハウスメーカーの資料を複数取り寄せてみるとよいでしょう。さまざまな家の情報を目にすることで、家づくりの知識を培うことができます。

埼玉県・東京都の方は、是非イデアホームの資料請求もしてみてください。耐震性の高い住宅のポイントなどの資料をお送りしています。

また、近場の住宅イベントやモデルハウスを見学するのもよいでしょう。工務店やハウスメーカーの特色や、魅力的な提案を耳にして、情報を貯めていくことをオススメします。いろいろな住宅イベントやモデルハウスに行き、雰囲気がいいなと思った工務店やハウスメーカーを家を建てる候補にしていくとよいでしょう。

▼この記事も参考にしてみてください。

イデアホームのモデルハウスにも、是非お気軽にお越しください。

まだ家を建てるか決まっていない方でも構いません。イデアホームには地震に強い家を建てるための耐震研究所もあります。耐震性の高い住宅を建てたいと考えている方の参考になるはずです。

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