注文住宅の相場を知ろう!予算別に建てられる住宅をご紹介
注文住宅の相場をチェックすることで、資金計画を建てやすくなります。そこで、どのくらいの予算でどのような家が建つのか、予算を抑えるためにはどうしたら良いのかを解説します。
お金のノウハウ
2022/07/14
目次
注文住宅の相場・費用はいくら?
見積書を見ても、相場を調べてみても文字がたくさんでわかりにくい時はありませんか?
注文住宅の費用にはまず大きくわけて「建設費」と「土地取得費」がかかります。
建設費とは
建設費とは工事費ともいわれ、建築工事や土木工事など建設工事に要する費用の総称です。
また建設費の中でも大きく二つ「直接工事費」と「間接工事費」に分かれます。
直接工事費 | その名前の通り工事に直接的に必要な費用のことです。材料費や人件費、水道光熱関係の直接経費が含まれます。 |
間接工事費 | 工事事務所の建設など、実際に建築する建物に直接関係はしませんが、工事に際して必要となる仮設物の工事費用や、外注業者との事前打ち合わせ経費などの業者が、計上する諸経費である現場管理費などが含まれます。 |
土地取得費とは
取得費には、売った土地や建物の購入代金、建築代金、購入手数料のほか設備費や改良費なども含まれます。
なお、建物の取得費は、購入代金または建築代金などの合計額から所有期間中の減価償却費相当額を差し引いた金額となります。
全国の住宅面積と建設費等の相場はいくら?
さて、ここからは気になる全国的な費用相場についてです。
住宅ローン「フラット35」を利用された方の2020年のデータに基づいて予算相場を見てみましょう。
(参考:住宅金融支援機構 https://www.jhf.go.jp/about/research/loan_flat35.html )
種類 | 建設費の平均(全国) | 建設費の平均(首都圏) | 参考平均住宅面積 |
---|---|---|---|
新築物件 注文住宅(住宅のみ | 3,534万円 | 3,809万円 | 124.4㎡ |
新築物件 注文住宅(土地込み | 4,397万円 (建設費2,961万円、土地取得費1,436万円) | 5,162万円 (建設費2,852万円、土地取得費2,310万円) | 111.1㎡ |
地域によって多少異なりますが、この数字から見ると首都圏などの都市部の建設費は全国平均と比較してやや高めです。都市部の建設費は2014年から7年連続で上昇中ですので、今後もこの差は開いていきそうです。また、都市部では人気のエリアに住みたい場合など地域によっても違いはありますが、土地取得費が高騰していることがわかります。
埼玉県における住宅面積と住宅購入にかかる費用の相場
地域によって異なるので、一例としてイデアホームのある埼玉県の相場をご紹介します。
注文住宅(土地込み)費用の平均 | 建設費の平均 | 参考平均住宅面積 |
---|---|---|
土地購入が不要の場合 | 3,604万円 | 123.8㎡ |
土地も同時に購入する場合 | 4,708万円 (建設費平均2,987万円、土地取得費1,721万円) | 111.1㎡ |
埼玉の建設費相場はおおよそ全国平均と同じくらいですが、全国的に見ると埼玉は土地代が高いため土地の購入から必要な場合は、全国平均より若干高くなります。建築資材などの高騰により、今後も住宅価格は高くなることが予想されています。しかも、様々な補助金や控除などは年々縮小傾向に。注文住宅を検討している場合は、資金計画は「いつ頃までに」と、ある程度予定を決めて検討しないと、予定していた予算では足りなくなる可能性があります。
予算別に見る注文住宅の特徴
建売住宅と比較するとどうしてもお金のかかる印象を受けますが、注文住宅は、予算に合わせて間取りや設備を調整できます。ご家族の希望に合わせて、コスト面でも工夫できるのが、注文住宅の一番の魅力だと思います。住宅メーカーによっては建設費1000万円台から家づくりも可能です。地域性などによって多少の差はありますが、予算によってどのような家づくりが可能になるのかをご紹介します。
〜1000万円台
いわゆるローコスト住宅。なるべく予算をかけたくない時に検討されます。
もちろん1000万円台でも注文住宅を建てることは可能ですが、耐震性や断熱性に優れた安心で安全な家を建てることはかなり難しいです。デザインもフルオーダーの注文住宅に比べると間取り・内装・設備などはシンプルで、あまりこだわりがない方向け。
【メリット】
・建設に使う材料を大量に一括購入するなど、コストを下げる工夫をしながら低価格を実現する
・資材コストがかかる外壁材や屋根などをできるだけシンプルにすることで、コストを省く
・シンプルな作りのため、一般的な注文住宅より完成が早くなることがある
後悔しないためにも最も安くできる住宅には安い理由を確認する必要があります。耐震性などに関しては最低限である可能性が高いです。現在木材価格が高騰し、ウッドショックが起きているため、構造が丈夫で柱や梁が太い住宅ほど価格が上がっています。あまりにもローコストな住宅については、構造の作りが本当に大丈夫か、何の材料を使っているのか第三者に確認した方が良いです。
2000万円台
工夫は必要ですが、お客様の希望に近い家づくりが可能な予算です。
ローコスト住宅よりも耐震性や断熱性の基準もクリアしやすくなります。
【メリット】
・譲れない優先順位を決めることで、必要な部分に予算をかけることができる
・こだわりたい部分以外をシンプルにしたり、グレードを下げたりすることで、満足度の高い住宅を作ることが可能
大手ハウスメーカーより、地域密着型の工務店などに家づくりをお願いした方が予算に合わせたお客様の希望に添いやすい傾向にあります。
3000万円台
全国的な注文住宅の相場が3500万円くらいであることからもわかるように、平均的に住み良い希望の叶う家づくりが可能な予算です。
【メリット】
・設備などもよりグレードの高いものを選べる
・耐震性、機密性や断熱性などの構造自体にもこだわることができる
・自由度が高く、デザインにもこだわる家づくりをしたい人向け
4000万円〜
平均的な土地建物の広さであれば、ほぼ理想通りの家を建てられる予算です。
【メリット】
・間取りや建材、設備などもこだわりを持って選ぶことができる
・住宅の機能性についても、高いものを選択できる
・「注文住宅」ならではのオリジナリティ溢れるマイホームを作れる
どうしても予算内にしたい!注文住宅でコストを抑える方法?
注文住宅を建てる時に、コストを抑えるために有効な方法を4つご紹介します。
優先順位を決めましょう。大事なところは「後から変更できない部分」
家づくりで大事にすることに優先順位をつけてください。デザイン面よりも構造などの後から簡単に変更できない部分には費用をかけてください。耐震性や断熱性は後から簡単に変更できず、できても更に多額の費用がかかってしまいます。構造は家の基礎部分です。家族の安全や、中長期的に生活していくためのランニングコストなどに関わる部分を優先させましょう。
壁紙などは後から予算に余裕ができた時に変更することや、DIYなどによってより安価にカスタマイズすることも可能なため、最初は安価なものやシンプルなものを選んでおくと良いでしょう。お風呂やキッチン、トイレなどの水回りも、15年〜20年ほどでライフプランにあわせて徐々にリフォームなどを検討し始めるので、特にこだわりがない場合はコストを抑えるポイントです。
外観をできるだけシンプルにしましょう
複雑な形状の外観だと、それだけ建材が必要です。屋根には寄棟や切妻、片流れや方形など12種類の形状があります。もちろん好みも大事ですが複雑な屋根の形にはそれだけ建築の手間もかかるため人件費もアップします。同じ床面積でも正方形や、長方形に近い形の方が、リビングが飛び出ているなど凸凹のある家より建材のコストカットもでき、耐震性も高くなります。真四角にする必要はありませんが、間取りに悩んだ時などは、できるだけ面を減らす配置にできないかも念頭において検討すると良いでしょう。
水回りをまとめて家事動線を短くしましょう
間取りを考えるうえで一番重要なのは水回りです。家事をする時や、身支度を整えるなど水回りの設備はもっとも生活に関わります。水回りを分散した間取りにすると、配管設備が複雑になりコストがかかります。家事動線や、生活動線は一方通行よりも回遊できる動線が良いと言われていますが、できるだけ配置をまとめることで、コストカットと共に日々の生活の時短にも繋がる可能性があります。
家事動線とは
料理、洗濯、掃除など生活のために人がどの経路を通るかを線で表したものです。
部屋数を抑えて壁が少ない間取りを考えてみましょう
部屋数が多いことは、壁や出入り口の建具も必要になります。壁が多いと住宅の強度は上がり、地震の際も屋根の重みをしっかりと支えます。ただ複数の柱や梁を使用するので、より多くの建材が必要になりコストがかかります。部屋数を減らすことで建材のコストカットも可能になり、部屋を広くすることで家の中に開放感が生まれます。実は住環境の良さには「部屋数」に影響を受けることがあります。採光や風通しが良くなり、家族間のコミュニケーションも増えます。ライフスタイルの変化で減築を考えるよりも、空間に対して柔軟に対応できます。また各部屋に配置するクローゼットを、ファミリークローゼットとして一箇所に集約することも有効的です。扉は1つで済み、洗濯してから干して取り込む、各部屋のクローゼットに行くよりも家事動線も短くなります。
注文住宅のコスパの良さに注目しよう
注文住宅を建てる場合の最大の魅力は、家に対する自分たちの希望を叶えられる点にあります。しかし、全ての希望を叶えることは難しく、予算を決めず無理に全ての希望を通そうとすると、とんでもない予算オーバーになってしまう可能性があります。予算を考える際には、今回紹介した相場や予算別の注文住宅の特徴を参考にしてみてください。提示された金額が、相場よりも著しく高い場合は、コスト削減できるポイントや、住宅会社の選定を見直す必要があるかもしれません。相場より安いから悪い、高いから損をすることはありません。大切なのは、金額に納得して家づくりをできるかどうかです。相場は、あくまで相場として資金計画を建てる際や、見積もりを比較する際の参考にしてみてください。
イデアホームでは、他の住宅会社に競り勝つためだけに、ぱっと見の値段を下げたりはいたしません。費用が何のために必要なのか、何に使うのかをしっかり説明し、予算内で可能な限りお客様が安心して長く住める家づくりを行っています。
同じ予算で注文住宅を建てるのであれば、コスパの良さに自信があります。工務店や建築関係者などの同業者から、多くのご注文をいただいていることが証拠だと自負しております。コスパの良い注文住宅を建てたいなら、ぜひイデアホームにご相談ください。
スタイル付き無料資料請求は
こちらから
イデアホームは地震に強いだけでなく、デザインにも自信を持っています。イデアホームの耐震性に興味のある方はもちろんのこと、デザインやスタイルについて気になる方も、まずは無料資料請求をどうぞ
詳しく見る