微動探査とは? 本当に地震に強い家づくりに必要な技術

地盤の揺れやすさを把握する微動探査について、地震に強い家づくりを行っているイデアホームが説明します。微動探査が地震に強い家づくりにどのように役立つのか、また、その必要性について解説します。

微動探査とは? 本当に地震に強い家づくりに必要な技術

耐震のノウハウ

2024/04/12

微動探査の重要性を知ろう

日本は地震が頻発するため、家を建てる際には耐震性が重要です。多くの人は地盤調査の重要性を認識していますが、木造住宅で一般的に用いられている地盤調査では地震時の地盤の揺れ方を完全には把握できません。この問題を解決するため、微動探査(びどうたんさ)という技術が注目されています。埼玉県の工務店イデアホームは、この微動探査を採用し、本当に地震に強い家を建てています。今回は、地震に対して詳しいイデアホームが微動探査がどのように地震に強い家づくりに役立つのかを説明します。

▼イデアホームの最新プラン「COCOZERO」でも微動探査を採用しています。

微動探査とは

微動探査は、地震に強い家を建てるための地盤調査方法の一つです。この技術は、人が感じることのできない非常に小さな揺れ、すなわち「微動」を用いて地盤の揺れ方や特性、硬さを測定します。これにより、建物の耐震性能をより正確に評価することが可能になります。

この探査方法では、地震の動きが地盤の中でどのように伝わるかを解析し、将来地震が発生した際に地表面がどのような周期でどれだけの加速度で揺れるかを分析します。同じ地震であっても地盤の性質によって地表面の揺れの大きさが異なります。例えば、揺れにくい地盤では震度5強の影響で済むことがありますが、揺れやすい地盤では震度6強〜7の影響を受ける可能性があります。

地盤の揺れやすさにもとづいた耐震設計は、安全な住宅建築において重要です。微動探査は非破壊検査であり、地盤に穴を開けることなく、音も出さずに行うことが可能です。駐車場2台分程度の平らな場所があれば、アスファルトやコンクリートの上でも検査を行えます。この革新的な技術により、地震に対する備えとして、地盤の安全性を事前に把握し、耐震性に優れた家づくりを実現できます。

微動探査の必要性とは

微動探査の重要性が注目されるようになったのは、2016年4月に発生した熊本地震をきっかけにしています。この地震では、地盤の種類が建物の被害に大きく影響していることが明らかになりました。全壊した建物が多いエリアと被害が比較的小さかったエリアが隣接しており、わずかな距離で地盤の質が大きく変わることが判明しました。建物を建てる際には、揺れやすい地盤に家を建てることが問題ではなく、むしろ地盤の揺れやすさを把握し、それを建物の設計に適切に反映させることが重要です。法律に則った設計であっても、地震時の被害を完全に避けることはできません。そのため、地震に強い家を建てるには、地盤の揺れやすさを知る微動探査が不可欠です。

微動探査のメリット

微動探査の最大の利点は、地盤が「揺れやすい」か「揺れにくい」かを詳細に調査できることです。この技術により、地震時の地盤の揺れやすさや周期の特性を精密に測定でき、得られたデータを建物設計に反映させることが可能です。このため、地震による被害を軽減し、「揺れに強い建物」を実現することができます。微動探査は、将来の地震においても安全に住み続けられる建物を建てるために、地震に強い家づくりにおいて不可欠です。木造住宅以外のビルやマンションにはボーリング調査が用いられることが多いですが、ボーリング調査には高額な費用が伴います。そのため、コストパフォーマンスの良いところも微動探査の利点といえます。

微動探査と地盤調査の違い

地盤調査と微動探査は、建物の建設前に重要な役割を果たしますが、その目的と方法には違いがあります。

まず、一般的に木造一戸建てに用いられる地盤調査の一つとして、スウェーデン式サウンディング試験があります。この方法では、地表から約10mの深さまでの地盤の硬さを測定し、地盤が建物の重量をどれだけ支えられるか、つまり地耐力を測定することが主な目的です。ただし、この試験では地震時の地盤の揺れやすさは測定できません。対照的に、微動探査は地盤の振動特性を詳しく調べるために行われます。

要するに、地盤調査は建物が安全に重量を支えられるかを確かめるために行い、地盤改良が必要かどうかを判断します。これに対して、微動探査は地震による地盤の振動を分析し、建物の耐震設計に必要なデータを提供します。このため、耐震性を高めたい場合には、地盤調査だけでなく、微動探査も併用することをおすすめします。

▼地盤調査・地盤改良についてはこちらの記事もご覧ください

微動探査を行う工務店・ハウスメーカーという選択肢

地盤には、地震に強い(硬い)ものと弱い(柔らかい)もの、さらに揺れやすい・揺れにくいがあります。地盤が硬ければ必ずしも地震に強い家が建つわけではありません。重要なのは、地震時の地盤の挙動を理解し、それに適切な対策を施すことです。これが本当の意味での耐震性の高い家づくりに繋がります。地震に強い家を建てる際には、地盤調査だけでなく、微動探査を実施している工務店やハウスメーカーを選ぶことが、安全で安心できる住まいを実現するための第一歩といえます。微動探査を採用している工務店・ハウスメーカーは、地震に強い家づくりのための重要な選択肢として考えましょう。

▼本当に地震に強い家づくりをする工務店・ハウスメーカー選びについてはこちらの記事もご覧ください。

微動探査を採用した地震に強い家を建てるならイデアホームへ

微動探査の結果、自宅の建設予定地が揺れやすい地盤だと判明したとしても再度土地選びをする必要はありません。イデアホームでは、事前に地盤の特性を把握することで、土地にあった適切な耐震対策を設計に反映します。さらに、住宅の倒壊シミュレーションソフト「wallstat」を使用してシミュレーションを行います。wallstatでは、微動探査で得られた地盤の揺れやすさを踏まえ、大地震時の住宅の損傷状況や倒壊過程を詳細にシミュレーションできます。このシミュレーションを通じて、建物の弱点を明らかにし、最も効果的な耐力壁や制震装置を適切な位置に配置することが可能です。不必要なコストアップを避けつつ、地盤にあった地震に強い家を提供しています。

▼wallstat(ウォールスタット)についてはこちらの記事もご覧ください。

詳しくはイデアホームのWebサイトで、耐震シミュレーションツールwallstatの詳細や関連イベント情報をご覧ください。日本唯一の耐震研究所では、耐震に関する最新情報やノウハウが学べるセミナーを随時行っています。予約不要の地震動シミュレーターを通じて過去の大地震の揺れを体験できます。地震に強い家を検討している方は、ぜひ一度イデアホームの耐震研究所へお越しください。

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