持ち家と賃貸どちらがいい?メリット・デメリット解説

賃貸と持ち家のどちらが良いかを判断するために、持ち家と賃貸のそれぞれのメリット・デメリットについて解説します。

持ち家と賃貸どちらがいい?メリット・デメリット解説

家づくりのノウハウ

2023/04/11

持ち家と賃貸とは

マイホームを考える際、最初に悩むのが「持ち家か、賃貸か」の選択です。住宅購入は資産形成に繋がりますが、一方、賃貸住宅は柔軟な引っ越しが可能です。自分にとって最適な選択をするには、賃貸か持ち家かそれぞれ比較検討をする必要があります。今回は、持ち家と賃貸のそれぞれのメリット、デメリットについて解説します。この記事を読んで、どちらが自分にあっているかを考えてみましょう。
まずは、持ち家と賃貸について説明します。

持ち家とは

持ち家とは、自分自身または家族が所有し、住むための家を指します。持ち家は、一戸建て住宅やマンション、アパートなど、さまざまな形態があります。一般的に住宅ローンを利用して購入することが多く、ローンが完済した時点で自分が所有するものになります。

賃貸とは

賃貸とは、持ち家と対照的に、賃料を支払うことで他人が所有する住宅を利用できる形態です。賃貸住宅にも一戸建てやマンションなど、さまざまな種類があります。

持ち家のメリット・デメリット

持ち家のメリットとデメリットについて解説します。

メリット

  • 自由なリフォーム・改築が可能
  • 子育て環境に適している
  • 資産形成・将来の安定に繋がる
  • 住宅ローン完済後は固定費を抑えられる
  • 税制優遇制度を活用できる

自由なリフォーム・改築が可能

注文住宅の場合、家の外観や内装、設備を自由にデザインできるため、より理想に近い家に住むことができるというメリットがあります。ペットや趣味の制約が少なく、間取りや立地、自分の好みに合った家づくりができます。また、家づくりというビッグイベントを家族が一丸となって行うことで絆が生まれます。子供が成長するにつれて、一緒にリフォーム、改築、DIYをする楽しみも増えるでしょう。

子育て環境に適している

持ち家には戸建てと分譲マンションがありますが、どちらも子育てをする環境として優れています。戸建ての場合、間取りは子育てに十分配慮された設計ができます。賃貸は独身者や夫婦二人向けの物件が多く、子育てには向いていない部分があります。子供の泣き声や足音も持ち家であれば防音機能の高い断熱材を入れることもでき、近隣への気遣いの負担は軽くなります。また、子供は目を離したスキにいたずらをしてしまうかもしれません。壁に落書きをしたり、フローリングを傷つけたりする場合もあります。賃貸物件の場合は、原状回復義務があります。退出するときにオーナーとのトラブルになる可能性もあります。持ち家の場合は、壁紙やフローリングを張替えるのも自由で、気兼ねすることなく伸び伸びと子育てをしていけます。

資産形成・将来の安定に繋がる

退職までに完済すれば、老後の住居費負担が軽くなるだけでなく、資産としても残せます。住宅ローンが完済できれば、残りは毎年固定資産税を支払うだけです。老後の資産計画も立てやすくなります。賃貸住宅はいくら家賃を払っても自分の資産にはなりませんが、持ち家なら将来的に家を資産として子供に継承できます。家という資産があることにより、子供の将来の安定に繋がる可能性もあります。

住宅ローン完済後は固定費を抑えられる

住宅ローン完済後は毎月の返済がなくなり、固定費の出費を抑えられます。そのため、退職して収入が減少する時期などに住宅ローンの完済時期を合わせると、資産の取り崩しを防ぎやすくなります。

住宅ローンの税制優遇制度を活用できる

住宅ローンで住宅を購入する場合は、一定の条件を満たせば住宅ローン控除を受けることができ、税金面で優遇されます。賃貸住宅では住宅ローン控除のような税金面での優遇制度はありません。

▼住宅ローン控除についてはこちらの記事もご覧ください。

▼住宅購入には補助金もあります。詳しくはこちらの記事もご覧ください。

デメリット

  • 維持費用がかかる
  • 住宅ローンを支払い終えても税金が発生する
  • 「負動産」となってしまうリスクがある

維持費用がかかる

賃貸住宅では建物や設備の損傷や故障に対する修繕や修理は、管理会社やオーナー(大家)が一般的に負担します。しかし、持ち家では建物や設備のメンテナンスはすべて自己負担で行う必要があり、自分で業者などを手配し、修繕や修理にかかる費用も全額自己負担する必要があります。突発的な出費となりやすく、家計にも影響します。住宅メンテナンスは住み始めてから10~15年前後で必要になることがあり、設備にも寿命があるため、買替えの費用がかかることもあります。

住宅ローンを支払い終えても税金がする

住宅を所有すると、固定資産税や都市計画税などの税金が発生します。住宅ローンを組む際には、ローンの返済だけでなく、税金の支払いまで含めた資金計画を立てる必要があります。固定資産税や都市計画税は、住宅を所有している限りかかるため、住宅ローンの完済後も負担が残ります。

▼固定資産税についてはこちらの記事もご覧ください。

「負動産」となってしまうリスクがある

持ち家は資産として子供に残せるメリットがあります。しかし、子供が別の場所に生活の拠点があるなどの理由でその家には住めず、借り手や買い手もなかなか見つからなければ、将来の負担になってしまうおそれもあります。転勤・転職などで生活拠点が変わる場合、家の買替えや賃貸住宅への住み替えが必要となったりすることがあります。このような状態の住宅は、所有しているだけで固定資産税などのコストがかかるうえに、子供が遠隔地に住んでいると管理も難しくなります。そういった不動産は「負動産」とも呼ばれ、社会問題になりつつあります。

賃貸のメリット・デメリット

賃貸のメリットとデメリットについて解説します。

メリット

  • ライフスタイルに合わせて間取りや住む場所を変えられる
  • 家賃を調整できる
  • 建物の維持・管理の責任を持たなくて良い

ライフスタイルに合わせて間取りや住む場所を変えられる

ライフスタイルによって、家は変化を求められます。子供が生まれ、家族が増えると、広い部屋が必要になります。子供が独立して夫婦2人になった際には部屋が余り、1LDKや2LDKのコンパクトな間取りの家で十分になるでしょう。転職をした際に通勤時間を考慮して、住む場所を変えた方が良い時もあります。状況に応じて、必要な間取りや立地の物件に住み替えしやすい点は、持ち家には無い最大のメリットだといえます。

家賃を調整できる

賃貸は収入に合わせて住居費(家賃)を調整できます。持ち家の場合は、ほとんどの方が住宅ローンを組みます。住宅ローンは「年収が下がったため支払いを少なくしたい」といった要望には応じられないことが多いです。

建物の維持・管理の責任を持たなくて良い

賃貸住宅では、建物のメンテナンスはオーナー(大家)負担で行う場合が多いです。設備の交換や修理費用の負担が無く、安心して住めます。また、部屋に備え付けられている設備が経年劣化などで故障した場合も、修理や交換にかかる費用はオーナー負担であることが一般的です。故意に壊したようなケースを除けば、基本的に入居者の負担は無いといえるでしょう。(ただし、賃貸契約の内容によっては、入居者負担が生じる場合もあります)

デメリット

  • 将来の不安がある
  • 資産形成に繋がらない
  • リフォームや改築が制限される
  • 一生家賃を支払わなければならない

将来の不安がある

賃貸は気軽さが魅力ではありますが、「安定」「安心」からはやや遠くなってしまいます。一番気になるのは、老後です。一生賃貸で住み続けるとなれば、身元保証人の確保はできるのか、もし大家の都合や建物の取り壊しなどで急に退去を求められた場合、次の住まいはすぐに見つかるのか、不安は尽きません。今後高齢化が進み、高齢者でも借りやすくなるという話も耳にしますが、今のところ何の確証もありません。現時点では、高齢者がすんなりと賃貸を借りられないことの方が多いため、一生賃貸派の方は、老後はどうするのかしっかりと考えておく必要があります。

資産形成に繋がらない

賃貸では、いくら家賃を払っても自分のものにはならないため、一生その住まいに住むことはできません。オーナー(大家)の都合や建物の取り壊しなどで急に退去を求められた場合には退去をしなくてはいけません。

リフォームや改築が制限される

賃貸物件ではリフォームが禁止されていることが多く、間取りや設備の変更などは基本的にできません。希望に近い物件を選ぶことはできますが、注文住宅のように、1から希望通りに間取りや設備を選ぶといったことはできない点はデメリットといえます。

一生家賃を支払わなければならない

人生100年とも言われる時代で、賃貸住宅に住み続ける選択をするのであれば、長期にわたって家賃を支払っていかなければなりません。退職後、年金暮らしとなった後も家賃の支払いが続くことを考慮し、老後資金を多めに準備する、退職時期を後ろ倒しにするといった対策が必要であり、ライフプランに影響する可能性があります。

持ち家と賃貸はどちらを選ぶべき?

持ち家と賃貸はどちらを選ぶべきでしょうか?持ち家にも賃貸にも、メリットとデメリットがあります。コスト面での損得だけでなく、将来の暮らし方や今後の収入などさまざまな視点から自分に合うのはどちらなのかを考えるのがおすすめです。持ち家と賃貸でそれぞれ向いている人の特徴を解説します。

持ち家に向いている人

  • 退職までに住宅ローンを完済できる人
  • 収入が安定している人
  • 資産として持ち家を残したい人

退職後の老後生活が20~30年あると想定すると、家賃を払い続けることは大きな負担になります。住宅ローンを退職までに完済できる方は老後の支出を抑えることができるため、比較的持ち家に向いているといえます。また住宅ローンは収入が安定していれば返済計画も立てやすく、資産として持ち家を残すことができます。配偶者や子供、孫に不動産を残したい方にもおすすめです。

賃貸に向いている人

  • ライフスタイルの変化に合わせて住まいを変更したい人
  • 支出をコントロールしたい人
  • 生涯、家賃を払い続けられる人

家族構成の変化や転勤など、ライフスタイルの変化に合わせて住まいを変更したい方には賃貸住宅が向いています。賃貸住宅は生涯家賃の支払いが発生するため、老後資金が不足しないよう注意が必要ですが、家賃を払い続けられればライフスタイルに合った最適な環境で住み続けることができます。

持ち家のことで迷ったらイデアホームへご相談ください

今回は持ち家と賃貸について解説いたしました。ついコストだけで良し悪しを判断しがちですが、ご自身のライフスタイルに合った住まいを選択することが重要です。生活に大きく影響する住宅選びは、ライフプランやライフスタイルに合っているか、ご自身やご家族が満足できるかという点がより大切になります。自分に合うのはどちらなのか?どんな家を建てたいのか、どんな暮らしをしたいのか、一度家族で話し合ってみてはいかがでしょうか?

もし「自分たちの家を持ちたい!」という気持ちが強いのであれば、早めにマイホームを建てることをおすすめします。特に今は、世界的に木材が高騰を続けており将来にわたり木材価格が下がることは無いとみられています。建てる時期が遅くなればなるほど建築コストは高くなります。マイホームの場合、早く建てれば建てるほど生涯の総住居費も抑えられます。どちらを選んでも後々後悔しないように、実際に家を建てた人の話を聞いたり、家づくりのイベントに参加して情報を集めるなど、さまざまな観点から判断して決断しましょう。モデルハウスを見に行ったり、実際の施工事例などを見たりすることも、マイホームに住んだあとのイメージができておすすめです。東京・あきる野で家づくりをしている工務店イデアホームのイベント・施工事例も是非参考にしてみてください。

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