無垢材のメリット・デメリットを把握して後悔しない家づくりをしませんか?

無垢材は温かみのある魅力的な素材として注目されていますが、特性を理解しないと後悔することも。今回は、無垢材のメリット・デメリットや適材適所の活用法、工務店の選び方について解説します。

無垢材のメリット・デメリットを把握して後悔しない家づくりをしませんか?

家づくりのノウハウ

2025/03/05

無垢材とは?  

無垢材とは、天然の木材をそのまま使用した資材のことです。丸太から切り出された木材で、一枚板だけでなく、複数の板を貼り合わせた「幅剥ぎ材」なども含まれます。  「無垢材を使うか迷っている」「どこに使うのがベストかわからない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。無垢材は美しく、ぬくもりを感じられる魅力的な素材ですが、扱い方を誤ると後悔することもあります。今回は、無垢材のメリット・デメリット、適した使い方、施工事例を紹介し、最適な選択ができるようお手伝いします。  

無垢材のメリット・デメリット  

無垢材には多くのメリットがありますが、同時にデメリットも存在します。ここでは、構造材・仕上げ材それぞれの視点で整理しました。  

構造材と仕上げ材とは?

無垢材は、使用する目的に応じて「構造材」と「仕上げ材」に分類されます。
構造材:建物の骨組みとなる部分に使用される木材。柱や梁、土台など、建物の強度や耐久性に関わる重要な役割を担います。
仕上げ材:内装や外装の仕上げとして使用される木材。床材や壁材、天井材、カウンターなど、見た目や手触りを重視した用途に適しています。

無垢材のメリット

無垢材のメリットを説明します。

構造材として使う場合

  • 自然な強度と耐久性:適切な乾燥処理を施せば長持ちし、梁や柱に使用できる※1
  • 調湿効果:室内の湿度を調整し、快適な空間をつくる ※2
  • 自然の風合い:和室など露出部分に使用すると、経年変化で味わいが増す  
  • デザインの自由度:特定の産地や樹種を指定でき、木目や色合いを選べる
  • 伝統的なデザインに適応:大黒柱や真壁和室など、和風・古民家風のデザインにマッチする
  • 化学物質過敏症への配慮:接着剤を使用しないため、症状を軽減できる可能性がある    
補足
※1 同じ樹種であれば、強度や耐久性において集成材との大きな差はないと考えられます。
※2 同じ樹種であれば、集成材と調湿効果に大きな差はありません。 

仕上げ材として使う場合 

  • 木の香りや手触りが楽しめる
  • 経年変化を楽しめる(飴色に変化する)
  • クッション性があり、足腰に優しい(樹種による)  

無垢材のデメリット  

無垢材のデメリットを説明します。

構造材として使う場合 

  • 集成材に比べると価格が高い 
  • 乾燥が不十分だと反りや歪みが発生する※1
  • 建築初期に小さな割れが発生することがある
  • 大径の木材が少なく、大きな梁や桁の部材は流通していないため、すべての構造材を国産無垢材で揃えるのは難しい 
  • 個体差が大きく、構造設計上の安全率を高く取る必要があるため、使用する材料の量が増える 
補足
※1 ただし、現在の乾燥技術の向上により、ほとんど問題はありません。

仕上げ材として使う場合 

  • 樹脂シート品に比べると表面が柔らかく、傷やシミがつきやすい
  • 無塗装の無垢材は湿度の影響を受けやすく、水回りには不向き 
  • 無塗装の床材はメンテナンスが必要(ワックス・オイル仕上げ推奨)  ※1
  • 床暖房には専用品の選定が必要 ※2
補足
※1 ただし、UV塗装品やウレタン塗装品など、メンテナンス不要の製品もあります。
※2 どのような素材でも、床暖房に対応していない製品は使用できません。

無垢材とその他の仕上げ材との比較 

無垢材をどこに使うか検討する際には、他の仕上げ材との比較を明確にすると判断しやすくなります。 

無垢材突板張り樹脂シート貼り集成材
床材温かみがあり、経年変化を楽しめるが傷がつきやすい。ただし、削り直せばきれいに直せる場合もある。木柄や色のばらつきが天然らしく見える。無垢材に近い見た目だが、表面が薄いため重厚感に欠ける。安価だが、傷つくと基材が露出することもある。印刷技術で木目を再現しており、遠目には無垢材と区別がつかない。表面が硬く、傷がつきにくい。床材としての使用は一般的ではない。
カウンター高級感がある。幅の広い一枚板は入手しづらく高価。※カウンターは寿司屋以外では無塗装で使用しない。オーダーメイド対応可能。一枚物の無垢板よりコストが抑えられる。カウンター材としては人工大理石などが主流。一般的なカウンター材。特注寸法の製作も可能だが、常時水がかかる場所には不向き。
建具・収納扉自然な木目が美しく、重量感がある。個体差により色柄が異なる。非常に高価。※重量があることは建具のデメリットではない。無垢材と似た見た目で、反りや変形が少なく、無垢材より安価。一般的な建具材で、特に指定しなければこのタイプ。色柄のバリエーションは豊富だが、高級感に欠ける。芯材として使われることはあるが、集成材のみで建具を作ることはほとんどない。

例えばこんな風に判断してみましょう。

  • リビングや寝室 → 無垢材の床を採用 
  • キッチンのカウンター → 集成材または樹脂シート仕上げを採用   
  • クローゼットの扉 → 突板や樹脂シートを採用  
  • 水回り(洗面・トイレ) → 樹脂シートや耐水性の高い素材を採用 

無垢材の適材適所と種類の使い分け  

無垢材は、使用する場所や樹種によって適切に選ぶことが重要です。  

用途別の適材適所 

  • 構造材:無垢材は土台や柱には適しているが、梁材には強度や均質性の面から集成材が多く使用される。  
  • 床材:無垢材はリビングや寝室では高級感と快適性があるが、水回りには湿気に強い突板や樹脂シートが適している。  
  • カウンター・階段:集成材が一般的だが、目立つ場所には無垢材の一枚板を採用すると高級感が増す。  

樹種ごとの特性と使い分け

  • 杉:柔らかく温かみがあるが傷がつきやすい。踏み心地の良さを重視する場合に適している。  
  • オーク:硬く耐久性があり、傷がつきにくい。床材や家具向き。  
  • ヒノキ:防虫・防腐効果が高く、香りが良い。浴室や和室に適している。  
  • ウォールナット:重厚感があり、深みのある色合い。高級家具やカウンター向き。  

無垢材の特性を理解し、用途やライフスタイルに合わせて適材適所に使い分けることで、後悔のない家づくりができます。  

無垢材を取り入れるなら、工務店・ハウスメーカーはしっかり選ぼう  

近年、無垢材の人気が高まり、取り扱う工務店やハウスメーカーも増えてきました。しかし、無垢材の特性を十分に理解していない施工者が手がけると、傷つきやすい場所に不適切な無垢材を使用したり、施工技術が不足しているために、ゆがみや浮きが発生したりする可能性があります。そのため、工務店・ハウスメーカー選びは家づくりにおいて非常に重要なポイントです。選ぶ際の基準として、以下をチェックしましょう。  

  • 無垢材の取り扱い実績・施工事例があること
  • 担当者が無垢材のメリット・デメリットを把握していること
  • 無垢材の種類ごとの特性を理解していること
  • 住宅建築全般に関する豊富な知識があること
  • 実際に無垢材を使用した施工事例を見学できること
  • メンテナンスやアフターサポートが充実していること

イデアホームは無垢材と集成材を適材適所に使い分ける工務店です  

イデアホームは、無垢材の特性を熟知し、適材適所に取り入れる住宅づくりを得意としています。無垢材と集成材をバランスよく活用し、住まいの快適性を最大限に引き出す提案が可能です。  無垢材をふんだんに使用したモデルハウス 「すのわの家」 にぜひご来場いただき、生きた木のぬくもりや心地よさを体感してください。  

イデアホーム あきる野店 

営業時間 9:00 − 18:00
定休日 水曜日
アドレス 〒197-0814 東京都あきる野市二宮295
TEL 042-533-3911
FAX 042-533-3949

無垢材を使用したその他のモデルハウスもご覧いただけます 。

無垢材の家の施工事例もぜひ参考にしてみてください。

不定期で 完成見学会 を開催しています。タイミングによっては、無垢材を使用した家を見学できるチャンスも? ぜひ最新情報をチェックしてください。 

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