二世帯住宅の価格相場とコストを抑える方法
二世帯住宅の価格相場をタイプ別に解説します。完全分離型、一部共有型、同居型の費用とコストを抑えるポイントについても説明します! 二世帯住宅を検討している方はぜひご覧ください。
お金のノウハウ
2024/02/21
目次
1. 二世帯住宅の価格について知ろう
二世帯住宅を検討する際、最も重要な要素はその価格です。二世帯住宅の建築費用は、そのタイプ(完全分離型・一部共有型・同居型)によって大きく異なるため、今回は二世帯住宅の建築にかかる費用相場をタイプ別で解説します。二世帯住宅を検討している方、特にタイプについてお悩みの方はぜひ参考にしてください。
2. 二世帯住宅とは
二世帯住宅とは、親世帯と子世帯など、2つの世帯が一つの屋根の下で暮らす住宅のことをいいます。二世帯住宅には、完全に生活空間を共にする間取り、玄関やキッチンなど部分的に共有するタイプ、マンションの隣同士のように完全に生活空間を分けるレイアウトといったタイプに分かれます。
<同居型(完全共有型)>完全に同じ建物の中で同居するレイアウト
同居型(完全共有型)は玄関から水回りまですべてを共有する二世帯住宅です。きちんとルールを決めておけば、経済面でも安心です。しかし、プライベートな空間がほとんどないため、プライバシーを確保しないとストレスにつながりやすくなります。どうしても気を遣う機会や、ルールが多くなってしまう傾向にあります。
<一部共有型>家の一部分だけを共有するレイアウト
一部共有型は、同居型と分離型のメリットを兼ね備えた二世帯住宅といえます。玄関や風呂など、一部の設備を共有している二世帯住宅です。形態はさまざまで、「玄関のみ共有」「玄関、風呂、トイレ、キッチンを共有」など、家族のニーズに合わせて選択できます。暮らしの中で「家族の顔は見えるが、生活基盤としては分かれる」ような、程よい距離感を保ちながら生活できる点が特徴です。
<完全分離型>生活空間を完全に分けてあるレイアウト
完全分離型とは言葉の通り、完全に分離された二世帯住宅です。建物自体は一つですが、玄関から水回り、キッチンなどすべてが世帯別に設置され、生活動線が分かれています。多くは一階と二階で世帯が分かれており、暮らしの感覚としてはマンションの別部屋に近いイメージといえるでしょう。
二世帯住宅の間取り、メリット・デメリットについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
3. 二世帯住宅の価格相場は?
二世帯住宅には、大きく分けて完全分離型、一部共有型、同居型(完全共有型)の3つのタイプがあります。そしてそれぞれタイプによって費用相場が異なります。ここからは、それぞれの二世帯住宅の価格目安について説明します。
家の形 | 金額 | 相場目安 |
---|---|---|
完全分離型 | 最も高額 | 約3,500万円〜5,000万円 |
一部共有型 | 中間 | 約2,800万円~4,500万円 |
完全共有型 | 最も低額 | 約2,500万円~4,000万円 |
二世帯住宅の価格|同居型(完全共有型)
すべての設備を2世帯で共有する同居型の二世帯住宅の費用相場は約2,500万円~4,000万円です。設備費用が2世帯分かからないため、3つのタイプの中でも一番コストが抑えられます。個別の寝室以外は「玄関」「お風呂」「キッチン」「トイレ」「リビング」「ダイニング」などすべて共有空間となります。通常の2階建てを建てるのと設備や仕様は同じですが、住む人数が多くなるため、部屋数や広さに余裕を持つ必要がある部分では通常の2階建てよりも価格は高くなります。
同居型はお互いのプライバシーは確保しづらいため注意が必要です。2世帯の生活リズムが大きく異なる場合や、家事の分担など、コミュニケーションをしっかり取りながら生活する必要があります。2世帯の生活リズムが似ていて、家事分担やコミュニケーションがスムーズなご家庭には、費用も抑えられておすすめのプランです。
二世帯住宅の価格|一部共有型
一部共有タイプの二世帯住宅の費用相場は、約2,800万円~4,500万円です。 共有する場所によって費用は大きく異なり、キッチンを別々に作る場合は、本体代や水回りの工事費用が追加されます。共有する場所が多いほど費用は抑えられます。玄関だけ、LDKだけなど、共有する設備は2世帯の意見を取り入れてカスタマイズが可能です。完全分離型よりも費用を抑えながら、自分たちのライフスタイルに合った同居生活が叶えられるでしょう。
完全分離型までは予算が難しいけれど、ある程度のプライバシーは確保したいというご家族に向いているタイプといえます。
二世帯住宅の価格|完全分離型
完全分離型の二世帯住宅の費用相場は、約3,500万円〜5,000万円です。このタイプの建築費用は、設備の設置費用が2世帯分必要になるため、水回りの設備やエアコンなどを2世帯分設置しなければなりません。そのため、設備の数だけ3つのタイプの中で最も高額になります。完全分離型は、左右分離タイプと上下分離タイプの2種類に分けられます。左右分離タイプは、家を縦に分割し、玄関が並列に設置されるのが一般的です。左右分離タイプでは広い土地が必要となるため、都心などで広さの確保が難しいエリアでは建設が困難な傾向にあります。一方、上下分離タイプは、1階と2階に玄関がある二世帯住宅です。移動が大変なデメリットはありますが、限られた土地でも建設可能な特徴を持ちます。
完全分離型は費用が高くなる分、2世帯のプライバシーはしっかりと確保できます。生活時間帯やスタイルが異なるご家庭や、親世帯が趣味の時間を大切にしたい、来客が多いなどの状況では、完全分離型がおすすめです。
以上が二世帯住宅の3つのタイプとその費用相場ですが、提示された費用相場はあくまで目安に過ぎません。また今回の目安は土地代を除いた建築価格の相場です。理想の二世帯住宅、間取り、そして予算については、工務店やハウスメーカーに相談してみましょう。
4.二世帯住宅の価格を抑えるためには
完全共有型の二世帯住宅では、一般的な注文住宅と同様の予算で建設できることが多いです。しかし、「一部共有型」や「完全分離型」を選ぶと、建物の大きさや設備の数が増えることから、コストが上がることは避けられません。コストを抑える方法はいくつかあります。国や自治体が提供する補助金制度を利用することも、費用を抑える効果的な手段の一つです。ここでは二世帯住宅を計画する段階でコストを抑える方法について説明します。
建材は後からでも変更できるので優先度を下げる
壁紙などは後からでもリフォームが可能です。安価なものやシンプルなデザインにしておき、後から予算に余裕ができた際に変更することも考えましょう。また、DIYによるカスタマイズも考慮すると、費用を抑えつつ個性を出すことが可能です。お風呂やキッチン、トイレなどの水回りに関しては、特にこだわりがなければ、設備のグレードを下げることも一つの方法です。これらの設備は、15年〜20年後にライフプランに合わせてリフォームを検討することが一般的です。
外観はできるだけシンプルにしましょう
複雑な外観は、それだけ多くの建材と手間が必要となり、コストアップにつながります。屋根の形状は複数ありますが、複雑な形状ほど建築にかかる人件費も増加します。同じ床面積でも、正方形や長方形に近い形のほうが、コストカットにつながり、耐震性の向上も期待できます。間取りに悩んだ際は、できるだけシンプルな間取りを考えてみましょう。
水回りの位置を工夫しましょう
1階と2階で水回りが分かれる場合は、配管の位置を上下で揃えることでコストを抑えられます。左右に配置する場合も、配管を短く保つことが可能です。一部共有型では、共有設備を水回りにすることで、さらにコストを抑えることが可能です。
部屋数を抑えて壁が少ない間取りを検討する
多くの部屋を設けると、それだけ多くの壁やドアが必要となり、コストが増加します。壁やドア、廊下を減らすことで、コストカットができます。また、一つ一つの部屋を広く取ることで、家全体に開放感をもたらします。さらに、各部屋に設けるクローゼットをファミリークローゼットとして一箇所に集約することも効果的です。
上記のようにいろいろ工夫をすると、二世帯住宅でもコストを抑えて満足する家づくりが実現します。それ以外にも、二世帯住宅では計画時に、土地代や建築費、実際の生活費用などをどの世帯がどう負担するのかは事前に話し合っておく必要があります。完全分離型であれば、双方でそれぞれにかかる費用も明確ですが、共有型の場合は事前に決めておくことでトラブル防止に繋がります。
▼マイホームの予算オーバー、原因とコストダウン方法についてはこちらの記事をご覧ください。
二世帯住宅の価格について気になったらイデアホームへ
二世帯住宅を建てるには、家族の同意とお金が必要です。お金は、プランや間取り、設備のグレードによって大きく変わります。まずは、建てたい二世帯住宅の形態(同居型、一部共有型、完全別離型)と予算について考えましょう。予算を決めることによって、プランや間取りの選択もスムーズに進みます。
家づくりのスタートには、まず一度モデルハウスに足を運ぶことをおすすめします。二世帯住宅のモデルハウスでなくても、家の基礎や設備などは確認できます。まずは、良い家を作っていると感じられる工務店やハウスメーカーを探し、その後担当者と二世帯住宅の間取りなどの相談をしましょう。
埼玉県で家づくりをしている工務店イデアホームでは、お客様の理想に合わせた二世帯住宅を建てることができます。
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