新築の注文住宅を建てる際の基礎知識

新築の注文住宅を建てたいと思っている方に役立つ基礎知識をわかりやすくまとめました。注文住宅・建売住宅・分譲住宅の違いや、そのメリットとデメリットについて触れていきます。

新築の注文住宅を建てる際の基礎知識

家づくりのノウハウ

2024/01/22

新築の注文住宅とは?

この記事では、新築の注文住宅について詳しく解説します。戸建て住宅の選択肢として「注文住宅」「建売住宅」そして「売建住宅」の特徴を明らかにし、特に注文住宅のメリットとデメリットに注目します。さらに、費用の内訳にも焦点を当て、家づくりの計画に役立つ情報を提供します。この情報を活用し、理想のマイホーム実現に向けて第一歩を踏み出しましょう。

新築注文住宅の種類について

注文住宅とは、依頼者のニーズに合わせて間取りや外観デザインを自由にカスタマイズできる住宅のことです。住宅タイプは、「フルオーダー住宅」と「セミオーダー住宅」の2つの主要な種類に分類されます。

フルオーダー住宅は、使用する木材や断熱材、窓の種類など、新築に関わるすべての項目を指定して計画します。この方式では、建築に関する幅広い知識が必要であり、プロセスには相応の時間と手間がかかります。フルオーダー住宅の最大の魅力は、完全にオリジナルで、世界に一つだけの住宅を実現できる点にあります。資金的にも時間的にも余裕があり、最高品質を求める人にはフルオーダー住宅が最適です。

セミオーダー住宅は、基本的な仕様があらかじめ決まっている住宅です。依頼者は、風呂や洗面台、トイレ、キッチンなどの設備の色や外壁の色を選択できます。また、間取りも決定することが可能で、必要に応じて設備のグレード調整が行えます。セミオーダー住宅は建築知識が少ない人でも手軽にカスタマイズできるため、多くの人に選ばれています。

新築の注文住宅と建売・売建住宅の違い

新築住宅を検討する際には、「注文住宅」「建売住宅」「売建住宅」の3つの選択肢があります。

注文住宅   このタイプの住宅は、間取りやデザインに関する自由度が非常に高いです。家を建てる人は設計から建築まで自由に決定でき、個々のニーズや好みに合わせて理想の家を建てられます。
建売住宅建売住宅は、分譲住宅のうち、住宅の売主(通常は不動産会社)によって建築され、土地とセットで販売されます。これらの住宅は通常、すでに建築が完了しており、購入後すぐに入居可能です。しかし、間取りやデザイン、仕様は変更できません。
売建住宅売建住宅は、分譲住宅のうち、土地を選んだ後に住宅が建てられ、販売されます。売建住宅では、基本的な間取りや外観は分譲地全体の調和を考慮して決定されるため、一定の制約があります。建築前であれば、外壁の色やフローリング、トイレなどの設備は選択肢から選ぶことができます。

なお、住宅販売会社によっては、建売住宅と売建住宅を明確に区別せずに扱うことがあります。例えば、「建売住宅」と表示されていても、実際には分譲地に建てられた売建住宅であり、間取りや外観など一部選択が可能なケースも存在します。そのため、選択の際には注意が必要です。新築の注文住宅は、建物の高さや建ぺい率など、法的・地域のルールによる規制を受けます。ただ、建売住宅や分譲住宅よりも自由度が高く、こだわりや理想のマイホームに仕上げやすいのが特徴です。

▼色々な家の違いについては、こちらの記事をご覧ください。

新築注文住宅のメリットとデメリット

新築注文住宅を建てる際のメリットとデメリットについて説明します。

新築注文住宅のメリット

新築注文住宅には多くのメリットがあります。

1. 高い自由度で自分だけの住宅を実現

新築注文住宅の最大の魅力は、間取りや外観、仕様など、すべての点での高い自由度です。建売住宅ではすでに建物が完成しており、個人の好みやニーズを完全に反映させるのは困難ですが、注文住宅では希望に基づいて家を設計できます。部屋のレイアウトやサイズ、キッチンの設備、耐震性など、新築する際の要望を予算の範囲内で実現可能です。また、世界に同じデザインの家が存在しないため、オンリーワンの住宅を持てます。

2. 建築過程の確認が可能

建売住宅では建物の完成過程を見ることはできませんが、注文住宅では設計段階から建築過程をチェックできます。これにより、建築業者に対して品質の高い仕事を求め、手抜き工事のリスクを減らせます。また、第三者機関による点検を行うこともあり、注文住宅は建売住宅に比べて欠陥が少ないとされています。さらに、耐震性や断熱性、省エネ性などの基本性能が建売住宅より一般的に優れています。

3. 予算に応じたカスタマイズが可能

注文住宅では、予算に合わせて住宅を設計できます。こだわりたい部分に予算を割り当て、それ以外はコストダウンすることも可能です。家づくりでは予算オーバーがよくあるため、予算内で希望を実現する柔軟な対応が重要です。また、希望にこだわる場合も優先順位をつけて実現していくことが賢明です。

4. 理想の間取りやデザインを選択

注文住宅では、好みに応じて間取りや外観デザインを自由に選択できます。フルオーダー住宅では無限の選択肢がありますし、セミオーダー住宅や規格住宅でも好みに合ったプランを選べます。建築途中で予想と異なる点が見つかった場合、追加費用がかかることもありますが、早期に修正・変更が可能です。

新築注文住宅のデメリット

新築注文住宅には多くのメリットがありますが、理解しておくべきデメリットもいくつかあります。

1. 入居までの期間が長い

注文住宅の一つの大きなデメリットは、入居までに時間がかかることです。建売住宅のように契約してすぐに入居できるわけではなく、初期の面談から契約、建築には通常、最低半年から一年、またはそれ以上が必要です。特に、土地探しから始める場合は、理想の土地を見つけるまでに時間がかかり、家づくりのスタートが遅れがちです。

2. 複雑で手間がかかるプロセス

注文住宅のプロセスは複雑で、土地の取得や資金計画、設計などの契約までの工程が煩雑です。これらのプロセスには手間がかかり、特に資金計画では多くの事項を考慮する必要があります。また、建売住宅とは異なり、完成する住宅を事前に見られないため、完成のイメージがしづらいというのもデメリットです。

3. コストが高くなる可能性

注文住宅は、建売住宅や分譲住宅と比べてコストが高くなりがちです。特にフルオーダー住宅の場合、個別の設計により建築費が高額になることがあります。しかし、セミオーダーや規格住宅を選べば、コストを抑えられます。

4. 多くの打ち合わせが必要

注文住宅では、希望を図面に反映させるために、設計士との何度もの打ち合わせが必要になります。これは忙しい方にとって負担になることもありますが、注文住宅の基本知識を事前に身につけることで、打ち合わせを効率的に進められます。

これらのデメリットを理解したうえで、新築の注文住宅の計画を進めることが重要です。適切な対策を講じれば、デメリットを最小限に抑えつつ、理想の家を実現することが可能です。

新築注文住宅の費用と予算

新築注文住宅を建てる際の費用は、主に「土地代」「建築費」「諸経費」の3つに分けられます。これらは住宅プロジェクト全体の予算を立てるうえで、重要な要素です。

土地代   注文住宅の建築における大きな出費です。土地代は地域や立地によって変わります。すでに土地を所有している場合はこの費用はかかりませんが、地盤が弱い場合などには、土地改良費が必要になることもあります。
建築費注文住宅本体を建てるための費用で、基礎工事や住宅設備、内装・外装工事などが含まれます。選ぶ建築業者によっても費用は異なり、大手ハウスメーカーは高め、地元の工務店は比較的安い傾向があります。
諸経費土地や住宅の登記費用が主です。不動産の登記には登録免許税が必要で、土地と建物それぞれに対して異なる税率が適用されます。司法書士に手続きを依頼する場合は、その報酬も予算に組み込む必要があります。

予算に合わせた家づくりのアプローチ

新築注文住宅の建築は、「土地の購入」と「家の建築」の2段階で進行します。土地の購入時には手付金や残代金、購入諸費用が必要で、これらは土地代金と家の工事費用の6%~10%が目安です。家の建築時には工事契約金、着工金、中間金、建物の登記費用などが発生します。地盤が不安定な場合は、地盤調査費用が追加でかかることもあります。

注文住宅を建てる際の予算は、ハウスメーカーや建築業者によって異なります。注文住宅の建物価格は1,000万円台から4,000万円台まで幅広く、選ぶ業者や住宅の仕様によって変わります。依頼先の担当者やモデルハウスでの詳細確認が重要です。また、土地取得費は建築費に含まれないため、総予算を考える際には別途考慮する必要があります。

▼家づくりのお金の話についてはこちらの記事もご覧ください。

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今回、新築注文住宅に関する説明を行いました。注文住宅の計画を立てる際、理想と現実のバランスを見つけることは非常に重要です。このプロセスには正確な知識と周到な計画が不可欠であり、理想的な住まいを実現するには、夢だけでなく実際のメリットとデメリットを理解することが必要です。

資料請求は、注文住宅の計画を始めるうえでの重要なステップです。デザインや仕様が各業者によって異なるため、多くの工務店やハウスメーカーの資料を比較検討することが、自分に合った住宅会社を見つける鍵です。まずは資料請求から始めましょう。

▼工務店・ハウスメーカーの選び方に関する詳細は、以下の記事でご確認いただけます。

埼玉県東南部や東京都あきる野で家づくりをしているイデアホームでは、新築注文住宅に関連するイベントを開催しています。家づくりの初期段階から、土地探しや住宅購入に関する相談にも応じています。また、モデルハウスの見学も随時行っており、実際の住宅を体験することが可能です。具体的なイメージを持つためにも、イデアホームのイベントやモデルハウス見学会へのご参加をおすすめします。

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