新築の見積もりはいつとる?タイミングと注意点
新築の注文住宅を建てるには、パートナーとなる工務店・ハウスメーカーを決める必要があります。その際に決め手となるのが見積もりです。見積書からは工務店・ハウスメーカーの信用度も分かります。今回は、新築の見積もり依頼をするタイミングや事前の準備、見積書の確認すべき注意点について詳しく解説していきます。
お金のノウハウ
2023/02/10
目次
新築の見積もりを依頼するタイミング
家づくりを依頼する工務店・ハウスメーカーを選ぶ際、大切なのは予算内で希望を最大限に生かしてくれるパートナーと出会うことが必要です。そのために有効なのが、複数の会社からおおまかなプランと費用の見積もりを出してもらうことです。複数の提案を比べることで、工務店・ハウスメーカーの信用度もわかります。また、プロの視点からの提案を比較することで、自分の理想により近い住まいの形が明確になっていくメリットもあるでしょう。今回は見積もりを依頼するタイミングと、見積書を依頼する時に気をつけること、そして見積書を確認する際の注意点を紹介します。
新築の見積もりを依頼するタイミングとは
まずは家づくりの流れを説明します。注文住宅は家づくりを検討しだしてから竣工・引渡しまでには9ヶ月~1年弱かかることが一般的です。新築の見積もりはSTEP2と3、工務店・ハウスメーカーを選ぶタイミングで依頼することが多いでしょう。
STEP1 | STEP2・3 | STEP4・5 | STEP6 | STEP7 |
---|---|---|---|---|
約12ヶ月前 | 約8カ月前 | 約6カ月前 | 約4カ月前 | 0カ月前 |
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新築の見積もりを依頼する時に必要な準備とは
新築の見積もりを依頼する際には必要な準備が2つあります。
- 見積もりをとる会社を2~3つに絞る
- 希望条件を伝える
見積もりをとる会社を2~3つに絞る
依頼する会社が多ければ、それだけ手間も時間もかかります。また、各社の様々な提案は参考になりますが、比較検討するプランが多すぎると混乱してどのプランが自分たちに合っているかがわからなくなってしまいます。手当たり次第に依頼するよりも、絞り込んだ2〜3社に依頼するのが良いでしょう。もしも工務店・ハウスメーカーを2〜3社に絞れない場合は、いきなりモデルハウスや住宅展示場をまわるのではなく、まずは事前に情報収集するのをおすすめします。工法の特徴や好みに合うデザインテイストなどを探したい時は、工務店・ハウスメーカーのホームページやSNSのチェックや、資料請求をして情報を収集しましょう。
必須条件や希望条件を明確にしておこう
見積もり依頼を行う際には、住宅の設計プランを立てるために、工務店・ハウスメーカーの担当者がお客様の理想やイメージを引き出してくれる場合があります。しかし、スムーズにやりとりを進めるためにも「予算」「土地・地盤の条件」「設備の優先順位」「要望」の4点を明確にしておく準備が必要です。
予算
家づくりの予算が中途半端では欲しいプランの提案を受けることは困難です。予算の見極めがつかない場合は家づくり用の貯金と、ローンの毎月返済に充てられる金額を伝える必要があります。返すことができる額をもとに、工務店・ハウスメーカーが借入限度枠や家づくりの総予算を試算してくれる場合もあります。予算遵守なのか、それとも予算アップができるのかも伝えると、希望に近い提案(見積もり)が出てくるでしょう。
土地・地盤の条件
敷地の情報はプランづくりの基本になる「どこに家をセッティングするのか」を決定付けるために必要です。敷地が確定しているなら住所や大きさを工務店・ハウスメーカーに伝える必要があります。土地の図面があればそれを渡すのも良いでしょう。また早めにオーダーしておきたいのは、地盤調査です。補強が不可欠かどうかで費用に何百万円の差が出ることもあるため、予算配分に悪影響が出ます。地盤調査や地盤改良費用を予算に含んでいないと、予算をオーバーしてしまうので注意しましょう。
設備の優先順位
キッチンや浴室などの設備機器は、予算に応じた設備になります。ただし、使いたいメーカーが既に決まっている場合や、キッチンは豪華にしたい、床暖房にしたいなどのこだわりがある場合は、希望を伝えます。なお、想定金額で希望がすべておさまらない場合もあるため、入れたい設備にはランクの重要度をつけておきましょう。内装や外装、モデルなどは雑誌の切り抜きやInstagram(インスタグラム)のスクリーンショット・保存した画像などを取り揃えておけば、担当者へ好みが伝わりやすいです。
要望
希望する間取りやモデル、素材などに実際的な希望があれば、それも伝えるべきです。特に住宅の性能に要望がある場合は、必ず希望する性能の家が建てられるかを確認しましょう。地震に強い家、高気密・高断熱の家、省エネの家などは工務店・ハウスメーカーによって性能の質が異なります。工務店やハウスメーカーを決める段階では、マイホームに対する希望やプランがぼんやりとしている方も大勢いると思います。その場合は、今の家や生活への不満、改善したいことを洗い出しておきましょう。「寒い部屋が多い」「窓が小さい」「結露が気になる」「耐震性に不安」などの不満を書き留めておくと、家づくりに役立ちます。また、これから先のライフプラン(子どもが生まれる・両親と同居する予定があるなど)が分かっている場合も伝えると良いでしょう。
新築の見積もりを見る際の注意点は?
さて、実際に工務店・ハウスメーカーから見積書が来たらどこをチェックするべきなのか?見積書を見る際の注意点を解説します。
「一式」の意味や不明瞭な点はすべて説明してもらう
一般的に、見積書の項目は詳細かつ明確であるほど、信用度が高いと判断することができます。注文住宅の見積書に明細が記載されておらず「一式」とまとめられているときは、注意が必要です。一式のなかに何が含まれているのかを必ず確認する必要があります。見積もりの範囲が不明確の場合、実際に契約をし、施工を開始したら外構工事は範囲外だと予算外の金額を請求されるおそれもあります。
坪単価表示をしている場合によくあるのが、「大工工事一式」「基礎工事一式」と書いてあり、内訳が分からずオプション扱いだったり、「仮設工事費」が本体価格に含まれておらず異様に高額な場合もあります。見積書を詳細に出せず一式で提出する工務店・ハウスメーカーには注意が必要とも言えます。一式表示ではなく、詳細な見積書があって初めて他社との正確な比較が可能になります。
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含まれていない項目・設備などの費用は必ず確認する
見積書に注文した内容や設備が含まれていないときは、なぜ記載されていないのかを確認しておく必要があります。また、特定の項目内に設備費や施工費などがまとめられているときは、内訳を細かく確認しましょう。特に詳細見積もりは必ず細かくチェックし、不要な費用や不明確な項目がないか確認する必要があります。信頼における会社は、どこにどんな部材を使うのかが明確で柱1本、金物などを含む金額まで提示することができます。見積書を比較して、見慣れない項目が多いようであれば、工務店・ハウスメーカーに具体的な内容を質問しながら、不安なポイントを解消していきましょう。工務店・ハウスメーカーとは、その後何度もやりとりをしなければならないため、担当者の受け答えも重要な判断基準となります。分かりにくい点も親身になって教えてくれるかどうかで、会社の信用度や姿勢を確認できます。
時間が経った見積もりは再度作成を依頼する
注文した資材や設備が廃番になっていたり、価格が変わったりする可能性があります。特にウッドショック以降、木材の価格は上がっています。見積もりから時間が経過したときは、再度見積もり作成を依頼しましょう。特に建築資材の価格は、世界情勢や輸入の状況などに左右されます。必ず最新情報に更新したうえで、比較・検討を行う必要があります。資材が高騰しているのにもかかわらず、材料の金額が上がらない場合は構造材など見えない部分の質が落とされている可能性があるので要注意が必要です。
時間に余裕を持つ
見積もりの妥当性を確かめるためには、複数の会社に見積もりを依頼する必要があります。また、場合によっては精密な計算を行うために、見積期間を長くとる工務店・ハウスメーカーもいます。見積書をじっくりと比較検討するためにも、スケジュールには余裕を持たせておきましょう。
新築の見積もりを比較する際のポイント
希望どおりの住宅を実現するためには、複数の工務店・ハウスメーカーに見積もりを依頼し、見積書を比較することが必要です。ハウスメーカー・工務店に見積もりを依頼するときは、間取りや設備などの条件をそろえることが大切です。条件が異なると、妥当な費用なのかを比較し、見極めることができません。また、見積もりを依頼する希望条件と費用相場が合わない場合や、内容に間違いや不足がある場合も、効果的に各社比較を行うことができません。見積もりを比較するためにも、複数の会社で同じ条件の見積もりが依頼できるように、希望やプランを固める準備を行いましょう。
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埼玉・あきる野で家づくりをしているイデアホームは、家という大きな買い物をされるお客様に、「○○一式」「坪単価○○万円!」という大まかで無責任な説明はしません。何が含まれているか明示せずに「標準仕様に入っています」という見積もりも作りません。積算システムを活用して「どこにどんな部材を使うのか」「何にどれくらいのお金がかかるのか」ということを正直にお客様にお伝えしています。一円でも安く、どこよりもいい家をご提供したいという想いはイデアホームにもあります。しかし同時に、品質と価格の根拠を細かく説明できる透明性を大切にしています。お客様に家の価値と価格に納得していただいて初めて、良い家づくりができると考えています。ぜひ一度、ご相談ください。
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