【最新版】ZEH住宅とは? ZEH住宅の基本から種類まで
ZEH住宅についての基本的な基準と種類を解説し、補助金に関する最新情報をご紹介します。この記事を読むと「ZEHは必要?」「ZEHとNearly ZEHの違いは?」というZEHに関する悩みが解決します!
家づくりのノウハウ
2024/04/11
目次
ZEH住宅とは? 地球に住む人に優しいゼロエネルギー住宅という選択肢
省エネルギー性能と地球への優しさを両立させた家づくりに興味がある方にとって、ZEH(ゼッチ)住宅は理想的な選択肢です。ZEH住宅は、「年間で消費するエネルギー」が「生成したエネルギー」と相殺して「ゼロ以下」になることを目指す住宅です。主なメリットは、補助金が利用できることと、優れた断熱性能による省エネルギー性です。これらの特徴により、ZEH住宅は現代のニーズに適した、環境にも優しい住宅の選択肢といえます。今回は、ZEH住宅の基準と概要、そして種類から補助金の情報を説明します。この記事を読むと、「ZEHは必要?」「ZEHとNearly ZEHの違いは?」というZEHに関する悩みが解決するでしょう。最後にイデアホームのZEH+住宅「COCOZERO」についても紹介します。
ZEH住宅の概要と基準について
ZEH(Net Zero Energy House)は、自らのエネルギーを生成して消費エネルギーを実質ゼロに近づける住宅です。これは断熱性能の向上や太陽光発電の利用を通じて達成されます。ただし、ZEHの計算では家の性能のみを考慮し、居住者の生活スタイルに関わる家電の使用は含まれません。このため、実際のエネルギー消費量が必ずしもゼロ以下になるわけではないことを理解することが大切です。ZEHには、ZEH基準が定められており、要件を満たす必要があります。
経済産業省 資源エネルギー庁のZEHロードマップ検討委員会では、ZEH住宅に以下のような基準を設定しています。
- 断熱性能が一定以上であること
- 標準の基準に比べて20%以上省エネルギー性の高い設備機器を採用すること
- 使用するエネルギーよりも多くのエネルギーを太陽光発電などで生成すること
「基準一次エネルギー消費量」は、省エネ住宅に求められる一般的な基準です。古い省エネ設備を導入している場合、真の省エネ住宅とはいえません。したがって、ZEHでは通常の省エネ基準よりも20%以上効率の高い機器を使用する必要があります。
※「ZEH」の「H」はHouse(ハウス)を意味しますので、「ZEH住宅」ではなく「ZEH」という表記が正確です。しかし、この記事では理解しやすくするために「ZEH住宅」と記載しています。
ZEH住宅として認められると補助金を受けられる可能性があります。そのためZEH住宅には細かな要件が定められています。ポイントは「断熱」「省エネ」「創エネ」という3つの要素です。3つの要素について次で説明します。
ZEH住宅に必要な3つの要素
ZEH住宅は、エネルギー消費を最小限に抑えながら快適な居住空間を実現する目的を持っています。これを達成するために必要な3つの要素は次のとおりです。
省エネ
省エネとは、エネルギーを無駄なく効率的に使用することを指します。省エネを実現するために、LED照明や高効率給湯システム、省エネ型の冷暖房・換気システムなどのエネルギーを削減できる設備が必要です。また消費量を計測するため「HEMS(ヘムス)」と呼ばれるエネルギー量を把握するためのシステムの導入も欠かせません。
断熱
断熱とは、建物内外の熱の移動を制限し、エネルギーの効率的な使用を実現するための技術や手法を指します。高断熱の窓や断熱材を使用することで住宅のエネルギー効率を高めます。これにより、冷暖房のエネルギー消費を減らし、室内環境を快適に保つことが可能になります。
創エネ
創エネ(創出エネルギー)は、新たなエネルギーを生み出す技術や活動を指します。消費エネルギーを超えるエネルギーを生成するため、太陽光発電システムなどの再生可能エネルギー設備が不可欠です。
これらの要素を組み合わせることで、ZEH住宅は消費エネルギーを抑えつつ、年間を通じてエネルギー収支をゼロに近づけることが可能になります。
ZEHの種類とは
ZEHにはそれぞれ種類と定義があります。これらの定義によって、対象となる補助金の額が変わります。ここでは、ZEHの種類について説明します。
種類 | 内容 | 定義 |
---|---|---|
ZEH(ゼッチ) | 年間のエネルギー消費量を創エネを含めて100%以上削減する目標を持つ住宅 | ・省エネルギー率(断熱+省エネ):20%以上 ・創エネ(再生可能エネルギー)による省エネ率:100%以上 |
Nearly ZEH(ニアリーゼッチ) | 年間のエネルギー消費量を創エネを含めて75%以上削減できる住宅 | ・省エネルギー率(断熱+省エネ):20%以上 ・創エネ(再生可能エネルギー)導入率:75%以上 |
ZEH Oriented(ゼッチオリエンテッド) | 年間のエネルギー消費量を創エネを含めて75%以上削減できる住宅 | ・省エネルギー率(断熱+省エネ):20%以上 ・創エネを含む省エネ率:導入しなくても良い |
ZEH+(ゼッチプラス) | 一般的なZEHの条件に加え、一次エネルギー消費量を25%以上削減できる住宅 | ・省エネルギー率(断熱+省エネ):25%以上 ・創エネ(再生可能エネルギー)による省エネ率:100%以上 ・決められた高性能機器の導入 |
Nearly ZEH+(ニアリーゼッチプラス) | 年間のエネルギー消費量を省エネ25%、創エネを75%以上削減できる住宅 | ・省エネルギー率(断熱+省エネ):25%以上 ・創エネ(再生可能エネルギー)による省エネ率:75%以上 ・決められた高性能機器の導入 |
次世代ZEH+(経産省) | 一般的なZEHの条件に加え、一次エネルギー消費量を25%以上削減できる住宅。経済産業省によって決められた高性能機器を導入することが特徴 | ・一次エネルギー消費量25%以上の削減 ・経産省に決められた高性能機器の導入 |
「Nearly ZEH」と「Nearly ZEH+」
「Nearly ZEH」と「Nearly ZEH+」は、太陽光発電の量が少なくても、他の省エネや断熱の要件を満たすことで、ZEHに近い性能を持つ住宅として認められます。これは特に、日照条件が厳しい寒冷地での家づくりをサポートする性能です。
「ZEH Oriented」
「ZEH Oriented」は、ZEHを目指す中で太陽光発電によるエネルギー生成を主要な条件としない住宅を指します。都市部の狭い敷地などで太陽光発電システムが充分な発電を望めない場合でも、他の省エネ要件をクリアすることで、ZEHに近い性能として認められます。
「ZEH+」と「Nearly ZEH+」
「ZEH+」と「Nearly ZEH+」は、標準のZEHよりも高い性能を持つ住宅です。断熱や省エネによるエネルギー削減率を、標準のZEHの20%以上から25%以上に引き上げます。さらに、太陽光発電で生成したエネルギーを自宅で使用することを推奨し、追加の条件を満たす必要があります。
つまり、「Nearly」と「Oriented」は、ZEHの基準を完全には満たさなくても適用可能な幅広いカテゴリーです。一方、「プラス」はZEHの基準を超える、より高性能な家づくりを目指します。ZEH住宅は、省エネ性能に応じて「ZEH」、「Nearly ZEH」、「ZEH Oriented」と分類され、この順に性能のグレードが低くなります。
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最新ZEH住宅の補助金制度の紹介
2025年から省エネ住宅の基準が段階的に上がります。カーボンニュートラル(温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする取り組み)を目指すためより省エネの家が求められているからです。2025年から2030年までに家を建てる場合は、今の省エネ基準を満たす必要があります。
そのため、現在使用できているZEH住宅を建てる際の補助金の条件も2025年にはかわるのではないか、といわれています。ここでは2024年最新のZEH住宅補助金をご紹介します。補助金の概要、詳細については工務店・ハウスメーカーへお問い合わせください。
区分 | 内容(URL) | 補助金額 |
---|---|---|
ZEH | こどもエコホーム支援事業 | 100万円/戸 |
ZEH | 地域型住宅グリーン化事業 | 上限140万円/戸 |
ZEH | 戸建住宅ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH) 化等支援事業 | 定額55万円/戸 |
ZEH+(ゼッチ プラス) | 戸建住宅ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH) 化等支援事業 | 定額100万円/戸 |
次世代ZEH+ | 次世代ZEH+実証事業 | 定額100万円/戸 |
次世代HEMS | 次世代HEMS実証事業 | 定額112万円/戸 |
Tips
新築もしくは所有する住宅がZEH住宅の条件を満たす場合でも、ZEHビルダーに設計や建築、リフォームなどを依頼していなければ、補助金を受け取れません。そもそも補助金の申請はZEHビルダーが行うため、ZEHビルダーに認定されていない事業者は申請自体を行えません。ZEH住宅で補助金利用を検討している場合は建設予定の工務店、ハウスメーカーがZEHビルダーか調べましょう。
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埼玉でZEH住宅を検討している方はイデアホームへ
ZEH住宅とは、住宅内で使用する電力を自ら創出したエネルギーでまかなえる住宅を指します。太陽光発電システムや蓄電池を導入すれば、自然災害や停電時などで電力会社から電気が供給されなくても、必要な電気を確保できます。メリットの多いZEH住宅ですが、一番の注意点は建てる工務店・ハウスメーカー選びです。ZEH補助金に申請するためには、ZEHビルダーに認定されている事業者との契約が欠かせません。まずは家を建てる工務店・ハウスメーカーがZEHビルダーかどうかを確認しましょう。
埼玉の工務店イデアホームは、地震に強く暮らしやすいZEH+住宅対応の「COCOZERO」を提供しています。COCOZEROは補助金利用で、実質1,100万円(税別)からの高性能超省エネ住宅です。専用アプリをいれたスマホをCOCOZEROに設置すると使用すると、大地震時に避難や注意の警告をし、地震の影響を記録します。地震が発生した場合、このデータを地震安心システムに入力し、建物の設計データと照らし合わせることで、どの部材がどの程度損傷したかを把握できます。損傷箇所があらかじめ分かることで、メンテナンスや修繕の工事にかかる時間を省き、繰り返す余震への耐性も把握できるため、地震後も安心して住み続けることが可能になります。COCOZEROは、安全性と省エネを備えた理想的な住宅です。
埼玉・あきる野の工務店、イデアホームはZEHビルダーです。ZEH補助金を使用したZEH住宅についてぜひご相談ください。
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